ここに示すのは、専門的な検証を経ていない例示であり、実行案は、新ハルモニア主義の理念に沿って、専門家が作り上げるべきと思います。
政治ほど、公共のメリットを高めるために重要なものはありません。つまり、個人の利益を優先するようなWE、DEのひとでは、本来やるべきではない職務だと思います。しかし前述したように、今の政治に携わっている人達は、ほとんどWE、DEであると思います。そこで、この部分の改革のポイントは、AEのひとを政治家にピックアップする仕組みが必要だと言うことです。政治の世界にWE、DEが集まるのは、その高収入と特権、名誉があるからだと思います。また、選挙も、AEのひとを選択することではなく、知名度が中心で選ばれているからです。知名度は、二世・三世というような地盤、労働組合、企業グループという組織票を持つこと、さらに安直には、芸能人、スポーツ選手のような知名度の高いひとに有利だと言う訳です。このようなことで政治家が選ばれる今の状況では、政治家としての必要な能力に長けている人が少ないのは当然のことです。そこで、改革のポイントは、政治家の待遇と選挙を変革することなのです。真に民衆のために仕事をしたいというひとでないとやれないような状態にすることです。
・政治家の基本的な報酬は富裕層を除いた国民の平均レベルにする。国民の平均収入が上がったときだけ、政治家の報酬は上がる。
・政治活動をやりやすくする為に必要な活動費は、申告制にして清算し、厳しい査定を実施する。つまり、事務費、通信費など抽象的な名目で前もって支払う今のシテスムは止める。これらの費用は、使用しない部分は個人の報酬と同じだからです。だから、ごまかしが横行するのです。
・政治家の特権は、政治家周辺の安全に関わるものに限定する。
・選挙制度を根本的に変革する。基本は、公共の費用も、候補者が負担する費用も最少になるような、金のかからない選挙ができるようにする。
・立候補者の主張は、テレビ(公共放送)や、政府が開設するインターネット上の専門サイトを設置して、放送する。また、候補者間での公開討論も実施する。これまでのような選挙カー、徒歩などによる選挙区回りを禁止する。ポスターも廃止し、前述した専門チャンネルでいつでも閲覧できるようにする。集会などの金のかかることも禁止する。
・これらにより、選挙は個々人の選択で自由にできるようにする。
・投票はオンライン化する。
・一部のIT難民に対しては、役所、公民館、図書館などに、無償で使用できる端末を設置し、使用に対する指導も併せて行う。
・現在の政党は選挙を戦うための、また、自民党などは政権を維持することを中心としたグループであり、政党の理念に本当に合意した人達の集まりとはなっていない。DEに利用されやすく、自身の欲望を実現しやすい、またWEが自分の議員当選のために集まりやすい現在のような政党の形は廃止すべきである。国民生活の維持・改善のための政策毎の協力グループだけを認める。
・議員定数を縮小する。議席数だけでしか意味のない議員が多くいる現状を前提に、議員に必要な機能を明確にして、定数を設定する。多分、かなり減少させることが出来ると感じています。
・役所は、国民・市民サービスを中心とした体制に変革する。
・役所既存業務の完全IT化により、既存の役人数を削減する。
・中央省庁は、かなりの労力を費やしている政治家へのサポートを最少にする。これにより、政治家が、得意分野での専門的経験、知識がなければできないようにする。今までの多く存在したお飾りの大臣などでは成り立たないようにする。
・既存の公務員数を削減すると、国全体での雇用減少につながるという意見もあるが、福祉関係(保育、介護)の新たな公務員化により、公務員が担う雇用確保面にも対応する。
・税制改革を実施する。富の分配を考慮して、税金の徴取は決める。具体例は、経済面に記す。