7月10日は参議院選挙です。政権交代に関係ない国政選挙ではありますが、国民の意思を表明できる少ない機会ですので、真面目にどう投票しようかと思案しています。そこで、各党のホームページで各党の選挙公約に目を通しました。
自民党が「人にやさしい社会を作る」と聞いた分には、おもわず「てめえにやさしくだろ」と突っ込んでしまいました(パパ活議員が抜け抜けと議員の座に居座り、夏のボーナスをもらったと聞いても、自民の方は、党を外れた方についてはコメントする立場にないとしか言わないその姿勢には呆れました)。いずれの政党も、様々な一見聞こえのいい公約が並んでいまして、本当に実現できればいいんでしょうがと、複雑な気持ちになりました。それらの公約は、その政党がもし、政権をとったとしても、外国、企業、国民等様々な同意、協力が無ければ出来ないものですので、本当に実現できるかは、いろいろな壁を乗り越えてのことで、それでもちゃんと実行してもらいたいとは思います。一方、少し前のブログで、政治家が自ら率先して痛みを受けるということは、これは政治家のコンセンサスが得られればすぐにでも実行できるものであると述べましたが、そのような観点の公約が書かれていたのは、維新の会だけでした。議員給与、経費のカット、議員数の削減ということが具体的に述べられていました。まだまだ手緩いとは思いますが、評価に値すると思いました。
うがった見方ですが、政治家の皆さんは公約を本気で実行しようと考えておられるのでしょうか。その本気度を計る意味でも、まず議員自ら痛みを受けるということを最初に実行してもらいたいと思ったのでしたが、なかなか自分にマイナスになることとなると目を背けておられるように感じてしまいます。多くの党員がおられるのですから、どうしてこういう状況ではまずは自分達から率先して範を示しましょうと言う人が出て来られないのか不思議です。本当に国民のために議員になりたいとしておられるならば、ほとんど全員がそれを言い出してもいいのではと思ってしまうのは、可笑しいことでしょうか。
政治に期待しない、だから選挙なんて行ってもしようがないと言うような人が何千万人もいるこの現実を変える為には、政治家の皆様が国民の信頼を取り戻す為に、分かり易い行動を示されることだと思います。それにも気付かないほど「裸の王様」になってしまっているのでしょうか。