自民党の福田達夫総務会長が旧統一教会と政治の関係について、「何が問題かわからない」などと発言しています。もし、本気で言われているのなら、よほど世間知らずのお坊ちゃま、裸の王様ですね。多分、自分自身は全く関与していないということを言いたい為に言われたのではないかと思いますが、いずれにしても、自民党の幹部の発言としては耳を疑います。彼も、福田赳夫元総理の孫で、福田康夫元総理の子で、三世議員です。二代続いて総理経験者ですので、達夫氏も総理を目指しておられるのでしょう。
今回の旧統一教会の件が何が問題なのかは明白です。国民の代表である議員が、霊感商法や献金の問題で、多くの被害者を出していることを知らない訳がありませんし、そういう反社会的な団体を称賛するようなメッセージを出すことは、この団体が問題ないということのお墨付きを与えることになるというのは皆さん問題視されていることです。その他、選挙の票集めや運動においての人的支援などの関係が次々に明らかになってきている訳ですので、何も問題無いという感覚を本当にお持ちであるなら、議員失格です。そういう考え方の議員がおられることも不思議ですが、その発言を撤回しようともしないで白々しく「社会的に問題が指摘されている団体との関係が問題であることは、言うまでもない」としゃあしゃあとコメントを出して収めようとする態度もなんと横柄極まりないですし、他の自民党の政治家もその態度をたしなめることもしないとは、自民党もかなり腐って来ていると言わざるを得ません。
大物代議士の家に生まれ、裕福に育って、約束されたように親の後を継いで議員になれるような人には、一般庶民の感覚など微塵も持たれていないのでしょう。腹の中では、国民を馬鹿にして、政治は我々がしてやってるのだから一般国民ごときはぐだぐだ騒ぐなとでも思っているのでしょう。それでも選挙に当選出来るのですから、その根性が正されることはないのでしょうね。
すべての二世、三世議員が悪いとはいいませんが、敢えて国民の痛みを肌で感じられるような経験をして政治家にならなければ、裸の王様にしかなれないと思います。
今回の旧統一教会と政治の関わりの問題についての議員の方達の発言や行動を見ていますとその人達の人格が浮き彫りにされる鏡のようなものです。皆さん、その辺りをよーく見ておいて、次回の選挙のときの判断材料にしましょう。