反プーチン派が、軍事委員会メンバーを装い、大統領報道官の息子に電話をし、招集への出頭を命じたら、「自分に対するそのような問題は(一般人民とは違い)高いレベルで解決するものなので」と、出頭を拒否したとの通話記録がSNS上に拡散した。これに対し、議員や高級官僚やその子息は招集の対象外と見られており、国民から非難の声が沸き起こっています。
誰も戦争などに行きたくないに決まっています。特に今回のようなプーチン大統領の胸先三寸で決まった、つまり已むに已まれずに起こした訳ではない他国への侵略戦争に命をかけたくないのは、議員や高級官僚、その子息にとっても同じなのです。彼らはそのことを理解しているからこそ、自分の息子が招集されないように守っているのです。残念なのは、そのツケを一般の国民に丸投げして平気でいることです。ウクライナへの侵略が本当に正しいと思うのなら、議員も高給官僚自身や息子も、率先して戦地に赴き、戦うのを厭わないはずです。そうではないと言うことは、この特殊軍事作戦と称する侵略が正当なものではないことを知っているのだと思います。プーチン大統領の回りには自分や家族だけは守り、国民のことなど考えないイエスマンが取り囲んでいるのです。だからこそ、このような暴挙が、21世紀のロシアのような大国で堂々と行われているのだと思います。
ロシア国民はこのような腐敗の構図に気付き、戦争に反対の表明をすべきです。少数の声では簡単に潰されてしまうでしょうが、何千万人ものロシア人が一斉に声を上げれば、プーチン体制は崩れるはずです。そのことが、ロシア国民の、そしてウクライナ国民の、さらに世界全体の人々の平和を招いてくれるのです。