岸田政権の閣僚に対する不正が次々と追求されていますが、今度は、長野県議会議員が妻への殺人の疑いで逮捕されると言う前代未聞のニュースが報じられました。

 この県議は、テレビの取材で、抜け抜けと被害者の夫を演じていました。もしこの県議が真犯人だとしたら、どれだけ白々しく嘘を平気で重ねることが出来るものだと感心しました。さらに、隠し通せるとしたら、言論では無く暴力に訴えておのれの欲を遂げようとする議員どころか最低の人間でもあるのです。

 問題になったどの政治家も、知らない、記憶に無い、嘘を平気で重ねると言った自身で行った不正や罪に対する良心をどこかに捨てて来たかのような挙動を示すことが常です。このような人間が、国民、県民を代表する議員なのですから、日本の政治がまともで無いというのも大いに頷けてしまいます。

 私が常に主張していますように、今の選挙制度、議員の高待遇では、このような国民の為ではなく自身の欲を達成することの為に議員になったような人が多数存在してしまうのです。

 もう一度繰り返しますと、議員の収入は国民の平均年収に比べかなり高額であり、さらに使い方によっては給料と言ってもいいような手当もあり、年金も充実していて、いろいろな特権もありますし、人々からは先生と呼ばれる名声もあります。この高待遇を狙いに議員を目指すひとが生まれるのも仕方がないと思えます。また、今の選挙活動では、真に国民の為に尽くしたいと思っている人と自分の欲の為に議員になりたいと思っている人を見分けるのは非常に難しいのも事実です。そして、今の選挙にはお金がかかります。その為に、さらにお金を捻出しようと不正を働くことも多発するのです。

 それなのに、議員の待遇も選挙制度も抜本的には改革されて来ませんでした。という事は、自分の欲の為に議員になっている人が多数存在し、その人達自身で議員の待遇や選挙制度の改革をせよと言ったって、やる訳無いからです。

 この現実が私の主張を裏付けていると思います。議員自身の自浄作用に期待しても駄目なのですから、我々国民が声を上げなければならないのです。