東日本大震災から12年が経過しました。いまだに元居た家に戻れない人が多数おられるそうです。特に、福島第一原発圏内の方達は、戻れる可能性がほとんど無いと言う非常にやるせない状況に苦しめられていると思います。転々と避難先を変えて生きて来られた方もおられ、またその中で心身ともに衰弱し、亡くなられた方もおられるのだそうです。こういう状況を知ってか知らずか、自民党の麻生副総裁が原発で起きた死亡事故はゼロだったと発言されたようです。本当に避難中に最後を迎えられた方達やご遺族の気持ちを全く理解されていないことに、それが一国のトップも経験した現政権の中枢におられる方の発言ということに強い失望を感じずにはおられません。確かに、報道では原発が憎らしい、原発の為に人生が狂ったなどと原発を非難している論調がほとんどですが、私はそうではなく、人間の判断の為に起こされた事故だったのですから、以前から述べているように人災であり、恨むべきは原発などでは無く、このような安全管理で良しとした責任ある人達だと思っています。しかし、麻生副総裁がもしも原発は問題無かったと仰りたいのだとしたら、それは大いに言葉足らずであり、きちんとした根拠立てた発言をすべきだと思いますし、また、遺族の方達への配慮を考えた発言であるべきだと思います。
事ほど左様に、今の政治家は国民の心に寄り添えない方が多いのです。それなのに、国民の為に政治をしているなどとは言って欲しくありません。普通の人間が出来るような配慮も出来ないとは、どれだけ見えている景色が自分本位のものであるのか、そして本音では一般の国民などに対しては、利用できる時以外は関心など持たないものなのでしょう。
このような方達が日本の政治を牛耳っているのですから、庶民の生活が良くなる訳はありません。
彼らの言い分は、小の虫を殺して大の虫を助けることだと言うのでしょう。しかし彼らの本音レベルの真実はそうでは無く、特権階級は生かして庶民を殺すなのです。
このような政治家達を選ぶ国民自身が悪いとも言えますが、より問題なのは、そのような間違った選択に国民を導く今の政治システム、選挙システムが間違っているのです。