ウクライナ情勢が非常に深刻な状況になっています。ロシア側、欧米側両者は自分達の言い分を主張し合い、一歩も譲らない構えです。どちらも戦争はしたくないといいつつ、真剣に話し合いで解決しようとする動きをとっているかと言うと、決してそうは感じられません。戦争が起きるときの通例であるように、お互い非は相手側にあり、ウクライナの双方を指示する民衆は相手側から攻撃を受けて、悲惨な状況で放置できない、武力行使はそれらの人々を救う為だと、お互い一方的に相手に原因があるとするのです。
 権力ある者達の本当の狙いは自分達の権力や富を守ったり、増やしたりすることなのです。その為であれば、ウクライナに住む弱い民衆が死んだり、傷ついたり、町や家々が破壊されても仕方ないと考えているのです。結局は覇権争いに一般の人々が巻き込まれていくのが戦争なのです。ひとはいろいろな考えを持ちます。ウクライナの人々の中で、親ロシア、親ヨーロッパの考えを持つ人々がいるのも分かりますが、一部のウクライナで権力を持ちたい人を除いてほとんどの人は、戦争などしたくないのです。その人達のことを本当になんとかしたいと思うのであれば、お互い相手の立場にきちんと耳を傾け、自分達の主張との妥協点を探るべきなのです。それなのに、武器をチラつかせて、話し合おうなどと言っても、まともな話し合いになる訳はありません。話し合いの落し所には一方的な勝利はありませんが、権力者は一方的な勝利を求める結果、話し合いでは無く、武力衝突しか解決の道がなくなるのです。問題をさらに複雑にするのは、ウクライナ国民同士だけの争いではなく、ロシアと欧米の代理戦争となっているところです。ロシアも欧米諸国も、自分達の国土で戦火が上がる訳ではないので、それらの国の国民の意思などほとんど考慮されることなく、権力者達の欲望のおもむくままになってしまうのです。
 権力者は人民の為と大義名分を作りますが、本当に国民のためと考えるのなら、どんなことがあっても、武力行使に頼らず、相手方と真剣に話し合いだけで解決しようとする行動をとるべきです。本音が自分の権力や豊かな生活を維持するためであるような権力者がいる以上、戦争は無くなりません。我々、民衆は、このことをよ~く考えて、権力者を選択すべきですし、権力者の常套句である、「敵はあなた方を害し、酷い目に合わせようとしている」という扇動に決して乗らないことが重要なのです。

投稿者

弱虫語り部

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