石破政権が衆議院選挙で敗北し、少数与党としての道を歩み始めました。石破氏へは、これまでの歯に衣着せぬ言動などから、思い切った改革をしてくれるのではないかと国民が期待していたのですが、そのことは見事に裏切られたことが、衆議院選挙の結果として現れたのでしょう。

 私も、同じように彼の変節ともとれるような言動や外交活動でのマナー知らずの行動を見るにつけ、期待外れの首相に終わるような予感がしていました。唯一、怪我の功名かもしれませんが、良いことと言えば、第二次安倍政権以来続く官邸主導の独裁的な体制が崩れたことです。それにより、野党の考えを一方的に無視することが出来なくなり、野党との真剣な議論と合意を経ないと、政策立案も出来なくなっているからです。元々、石破首相は安倍政権などの強過ぎる官邸こそが、党内の自由な論議を封じ、官僚の間でも忖度が蔓延するなど日本の民主主義を歪めて来たとの認識を持っていたそうで、今後は与野党間でのしっかりとした議論を経た合意形成を目指すという新しい政治への転換を図りたいと考えているそうです。

 私は、以前のブログでも述べていますように、単なる数で物を言わせる多数決が民主主義では無く、異なる考えの者達が議論を尽くして、最も国民の為になる政策を作り上げることが民主主義の基本であると考えていました。そういう意味では、石破首相の意図や、この状況が、私の思い描く国政のイメージとも近くなっていると思います。

 石破首相がそのようにこの難局を前向きに捉えられるのであれば、日本の民主主義も少しは前進出来るかもしれません。もちろん、それだけで、国会議員達が国民優先の議論をするとは思えませんが、少しは真面(まとも)な方向に向かうきっかけになるかもしれません。という事で、石破政権にと言うよりも、真剣な議論を前提にした政策立案などの国会活動の新しい姿を期待したいと思います。


投稿者

弱虫語り部

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