今年最後の日になりました。人類は辛い道を歩んで来ましたが、そのことを少しでも和らげるように、新しい年になったら、何かいいことが待っているかもしれないと期待して来たものでした。果たして、現実はどうなのでしょうか。

 人類は科学的、技術的には大きな発展を遂げていますが、それが人々をどれだけ幸せにして来たのでしょうか。確かに生活は便利になっていますし、病気などへの治療法も進歩しているのは間違いないでしょう。それなのに、幸せな生活を実感している人はどれだけいるのでしょうか。さらに、今は幸せな生活を感じていたとしても、いつ災難が来るかもしれないと言う不吉な予感を全く感じていない人は存在しているのでしょうか。そういう意味では、永続的な幸せにある人などこの世界に存在していないと思えます。それなのに、そのような厄災に対して、有効な手を打ててはいないのが実態だと思います。

 多分、大多数の人間は平穏で豊かな暮らしを望んでいると思います。それなのに、戦争などの紛争はひっきりなしに起こっていますし、災害による大きな被害も免れずにはおられない状態を放置しているのです。

 このブログで度々述べていますのは、一部の己の欲望を達成する為には、多くの人々の生活など犠牲にしても良いと考えている権力者が世界のあちこちで存在していることが、多くの庶民にとっての非常に不幸なことなのです。彼らは、表面上は国の為、人民の為、子供達の為と言っては、自分の欲望を達成するのに邪魔な勢力を我々全員の敵として設定し、それを排除することに全てをかけるのです。その為に、情報統制し、プロパガンダを発し、教育と称して子供達を洗脳して行きます。そしてその背後に暴力をもって人民を脅し、屈服させるのです。

 このような独裁的な権力構造が強固な恐怖統制国家の場合はもちろんのこと、民主主義国家と言われる国でも、独裁国家ほどでは無いのですが、一部の権力層、富裕層が優遇される社会を形成してしまっているのが現実です。日本もその例に洩れずに、同じ道を歩んでいるので、多くの人達が不安に苛まれるような社会となってしまっていると思います。

 本来、民主主義国家では、人民の声を代表した議員達が人民の為に、法律を作り、改正し、それを実行していくのがあるべき姿なのですが、残念ながら、議員達が人民よりも己を優先することで、このような殺伐とした社会となってしまったのです。

 だからこそ、我々人民にとって、我々の代表を選ぶ選挙は非常に大事なのです。それなのに投票しない人が半分前後いること、投票する人でも、長いものに巻かれてもしようがないと諦め、組織票に参画してしまう人達も多く、既存の政治家の思うままとなっているのです。

 このブログで常に訴えていますように、選挙システムそのものを変えなければ、人民の為の代表を選ぶことは出来ません。しかし、この制度を変えることが出来るのは既得権益に拘っている今の議員達なのです。という事で、当面は現選挙システムの中で少しでも多く国民の為に働く人を選挙で選ぶ努力をするしかないのです。その為に、来年は、まずは選挙権を行使し、既存の権力に胡坐をかいている候補者には投票しないことからはじめましょう。国民が少しでも多く、真面目に選挙を捉え、行動で示せば、一歩づつではありますが、何かが変わって行くと思います。来年の参議院選挙がまずはそのチャンスだと思います。

投稿者

弱虫語り部

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