新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。
昨年は能登半島の地震で年が明けましたが、今年はそのような災害に見舞われずに良かったと思います。しかし、世界を取り巻く情勢はまだまだ暗雲が垂れ込めたままで、人々が幸せな生活を謳歌しているとは言い難い年明けとなっていると思います。
このブログで、最初からずっと伝え続けていますのは、人間がそれぞれ個々人の欲望を追求するばかりでは決して幸せが訪れないこと、反対に、お互いが助け合えば、多くの人達が幸せになれると言うことです。
地球上に多くの生命が存在し、その中で人類は、80億人という途方も無い数に増殖しています。それまで地球を支配して来た自然の法則では制御出来ないくらいの異常なステージに達しているのかもしれません。
人間の様々な欲深い営みが自然の非常時での特別な恒常作用を誘起しているかもしれません。そのことで、異常気象、新種の病原菌の出現、破滅的な権力者などを生み出して来ているのかもしれません。
これは神や悪魔の為せる業ではありません。我々人間ではまだまだ制御不可能な大自然の法則なのです。大自然は人類をひとつの生物種として、その異常なまでの増殖に対して、自然に為せる力が加わって来たのだと考えた方がいいと思います。残念ながら、自然は人間の善悪の区別無く、ただ単に、言い方を変えれば、無差別に人口減少につながる様々な自然現象を起こさせているだけなのです。
これらのことを良く理解した上で、我々人類はどうすべきかを考えていかなければならないと思います。もちろん、科学技術を進化、発展させることも必要でしょうが、それだけでは片手落ちです。人間自身の精神的な成長が要求され、試されて行くのだと思います。歴史を辿っていけば明らかなように、この部分の成長はもしかしたら二千年以上もの間さほど進歩していないとも見られます。一部の哲学者や思想家達には古くから人間の実像が理解されてはいたのですが、それが人類全体に波及することが難しかったとも言えるかもしれません。それは、その考え方、思想そのものが我々一般人に理解し難いものであったのかもしれません。
そういう壮大な人類の経験を見て行きますと、もっと平易な教えが必要なだったのでしょう。確かに、信心があれば神は全てを助けるというような宗教は多数の信者を獲得して来たことからも、単純であればあるほど多くの人間の心をつかんで来ました。しかし、それだけではこの世界を幸せに包むことは出来なかったのも事実です。
それは、生命という自然のことを理解した上で構築されて来た訳ではないからなのでしょう。人間が独自に創造した空想の世界を基礎にして教えを作って来たからだと思います。だから、そこにいろいろな矛盾を生んでいて、ひとつの考え方、思想で世界は統一されなかったのだ思います。
そういう意味で、私は、長年に渡って人類が発展させて来た自然科学のある程度統一された法則を前提に、人間というものを理解し、人間の幸せを追求することが必要だと思ったのです。
今回は、新ハルモネア主義の根底にある考え方の一端を述べさせていただきました。