埼玉県八潮市の道路が陥没し、走行中のトラックが運転手ごと転落した事故は未だ収拾も出来ない状態が続いています。

 原因は下水道管が腐食して穴が空いて、そこから漏れ出た汚水により、道路下の土などが流されて、道路の下に空間が出来たことによるものだそうです。

 日本の下水道管や水道管、ガス管などの重要なインフラ設備は、高度成長期にほぼ整備され、すでに長い年月が経過しています。同様に、道路や橋梁のような交通の動脈も同じような状態になっているものが多くなって来ています。

 このことは、政府、国土交通省、自治体も認識して来たと思いますが、後手後手の対応しか出来ていないような気がします。東京都や大阪府のような大都市圏でも、当然、このようなリスクは承知しているとは思いますが、いつ起こるか分からないこのような問題より、有権者である人々に対して、目だった政策を打ち上げて、アピールすることに多くの税金を投入して来ました。もちろん、真面目に対策していくには、多大なお金がかかるので、ある意味、問題が表面化しないことを祈って、手をこまねいているように見えています。

 政治の一番の責務は、国民の安全で豊かな生活を守ることだと思います。特に、生活の基盤となり、民間では成し遂げられない、国民活動のインフラ設備を守ることは地味ではありますが、非常に重要なのです。それなのに、我々民衆にはあまり知らされていないことをいいことに、不具合が出たことに対応する対処療法で誤魔化して来ているのです。検査を定期的に続けているとは言っていますが、今回のような下水道管の腐食を評価出来るようなものではないそうですし、金をなるべくかけずに、やれる程度の対策では、本当のリスクを事前に察知することは難しいのです。最先端の技術を駆使して、どのようにインフラのリスクを察知するかを真剣に取り組まない限り、今回のような問題を防ぐことは出来ないのです。

 一方、同時期に開催されています国会では、フジテレビの問題を議論していますが、短期間の国会開催期間に、本当に議論すべき重要なことを理解しているのでしょうか。

 今回の事故は影響を受けられた人々にとって大きな悲劇と思うのですが、せめて、この事故がきっかけになって、政府、自治体が真剣にこのようなリスクに向き合って欲しいと思います。その為にも、税金の使い道の優先順位を見直し、かつ、政治家の受け取るようなお金も含め、無駄を徹底的に排除して、財源を生み出すことにも真剣に取り組んでもらいたいと思います。

 リスクは不確定であり、対策には非常に多くの金と労力が必要ではありますが、このままの対応を続けていけば、悲惨な未来が待ち受けていることに、一刻も早く真剣に立ち向かわなければなりません。政治家は、選挙対策にばかり頭を占めないで、真に国民、市民のことを考えて、地道に対応してもらいたいです。

投稿者

弱虫語り部

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