埼玉の道路陥没事故に際し、将来に大変大きな問題となるリスクに対応することを先送りにして来たツケに、我々庶民が当惑しています。

 リスクに関しては、時間軸、想定される被害の大小などで、どう対応するかが変わって行きます。政府、自治体はそのリスクマネージメントをきちんとこなして行くことが求められるのですが、どうも、リスクマネージメントに長けている機関は少ないように感じています。

 これには、政府にしろ、自治体にしろ、細分化された管轄範囲の組織に任せていては、今回のような複雑に絡み合った問題に対しては無力であると思われます。そのような問題に対しては、首長が有識者と関係すると考えられる多数の管轄部署の担当者とを集めたチームを編成し、リスクを算定し、そのリスクへの対処法を具体化しなければなりません。もちろん、今回の問題のように、不確定性が高い場合も多いと思いますが、リスクが現実化した場合の被害の大きさにより、例え不確定でも、長期的に対策を進めなければならないことを認識しなければなりません。

 残念ながら、リスクが大きいことは判っていても、いつそれが現実化するか不確かである場合、例えば首長の任期よりもかなり後の将来に渡るリスクであれば、後継者以降に先送りしてしまうことが多いのです。それがどんどん後倒しにされて行き、今回のように大きな事故が起こって慌てることになるのです。

 首長や、役人幹部が、長期的なリスクに対しても真剣に考えていれば、このようなことにはなりません。そのような責任感の欠如なのか、問題が大き過ぎて、難しすぎて、どうすればいいかという知恵を働かすことが出来ずに目をつぶることも考えられます。

 いずれにせよ、そのようなリーダー、幹部を持った政府や自治体は悲劇です。このようなリスクマネージメントに一番必要なのは、想像力と創造力なのです。目先のはっきりしたことにしか対応出来ないのは、この能力が低いからだと思います。将来のリスクをどう想像するか、それが非常に悲惨な未来となると理解出来れば、何とかしようとすると思います。そして、それがどのように対応したらよいか具体策を創造する力となるのです。

 

投稿者

弱虫語り部

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