持続化給付金の不正取得が次々に公表されて来ました。これまでに摘発された詐欺事件の被害総額は約32億円にのぼると見られています。国税局職員、証券会社員、税理士などが、主犯となっていて、彼らの専門知識で、給付金申請を多くの人に指南、実行させたということで、これだけの巨額の被害となったと思われます。人間は弱いもので、このようなうまい話についつい乗ってしまうのでしょうか。特に違法性を隠して説明されて、それならと申請したひとも多くいたと思われます。昔から、「うまい話には裏がある」と言う戒めがあったのにも関わらず、このように不正を働いてしまうひとが後を絶たないのが人間だとも思うのですが、本当に悲しい事実ですね。ほとんどWEタイプの人だったと推察できますが、このようなケースでは、自分やこのようなやり方を知りえたひとだけが幸運で、うまくお金を貰えるのだと自分に都合の良い解釈をしてしまうものです。もともとこの給付金の主旨をきちんと考えれば、個人事業主を救済するということに自分が当てはまらないと気付くはずですが、欲が目を霞めてしまうのでしょう。WEタイプは、明らかに不正である場合なら、二の足を踏むのでしょうが、法の抜け穴で(真実は申請の抜け穴はあっても、法の抜け穴ではなかったのですが)、その穴を知っている人だけ儲けられるんだとなると、ついつい実行してしまうのです。もちろん、多くのWEタイプのひとがみんなこの状況になれば、申請する訳ではありません。それぞれの人のバックグラウンドで、はまる人とそうでない人が分かれるのです。まずお金に対する執着度、一時の儲けがどのような事態につながるかという想像力の大小などが個人個人で異なるもので、それを決めるのは、家庭、学校での育て方、教育、修得知識などでしょう。WEタイプの人がどのように育てられて、どのように教育され、どのような知識を修得するかと言った家庭環境、教育が非常に重要であると思います。例えば、親から「うまい話には裏があり、決して乗ってはいけない」と小さい頃から薫陶を受けていたら、また、社会の知識、知恵をいろいろ恩師や本などから得ていれば、このようなうまい話に乗らない確率が高いと思います。
私が言いたいのは、我々WEタイプの人間は非常に弱い存在ですが、悪に染まるかそうでないかは、育っていく過程で差が出て来るということで、家庭環境、教育というものが非常に重要であると言うことです。