街中を歩いていますと、あちこちに参議院選挙候補者のポスター掲示板が設置されています。なかには車が頻繁に通る狭い道路で歩道も無く立ち止まってポスターを見ることが難しいような場所にも設置されています。いずれにせよ、インターネットなどの通信手段の無い時代の遺物としか思われない行為だと思いますが、未だに大した情報も書かれていないポスターが多数作られ、多くの掲示板に貼って回ることを考えると、どれだけのお金と労力が費やされているのかと思います。このポスターに対してどれだけの効果があるのか、検証されているのでしょうか。費用対効果の観点で考えれば、もっと効果的な方法があると思いますが、選挙管理委員会の方達も誰も疑いも無く、この施策を進めておられることに呆れてしまいます。掲示板作製、設置業者、印刷屋、ポスター貼付の仕事を守りたいと思っておられるとしか考えられません。多くの公費を使っているという意識はあるのでしょうか。昔からずっとこれでやって来たからと、続けて行くのに疑問を感じないのでしょうか。
新型コロナウイルスの流行、ロシアのウクライナ侵略、大幅な円安、それらに起因する物価高と、国民生活を圧迫する事象が続いているこの時代において、前例主義などで公金を費やすことなど許されない筈です。選挙活動の一環で、各政党は公約を示しています。今回の選挙の焦点は、国民の暮らしの改善であり、給料アップであると言われています。もちろん、その通りですが、決めれば簡単に出来るポスターを止めることでの公費使用削減のような足元の無駄遣いを見過ごしている政治家の皆さんの言葉が薄っぺらくしか聞こえて来ません。本気で、国民の為に国を良くしたいと考えておられるならば、国民、企業や他国の動きに頼らないといけないような政策だけではなく、政府、自治体が自ら主体的にその気になれば実行できる公費無駄遣いの徹底的な撲滅に努めるべきだと思います(不祥事を起こしたり、ほとんど何をしているかわからない議員の削減も議員ら自らの決断で出来ることですが)。その為に、国民の生活の変化、思考の変化、習性の変化などをきちんと把握し、ITなどの技術の進歩を最大限活用すれば、大幅な税金の無駄遣いの削減を可能にできると思います。