旧統一教会と政治の関係が徐々に明らかになって来ました。これだけ広範に関係しているとは思ってもいませんでした。と言うのも、二十年以上前に、統一教会は霊感商法なとで悪評を轟かしていましたので、もし当時に親交のあった政治家達でさえ、自身に害が及ばないように関係を断っていたのではないかと、いわんやその後に政治家になったものは注意深く一線を引いていたのではないかと推察していたからです。しかし、ここに至りほとぼりが冷めたとでも思ったのでしょうか、多くの政治家が今日いろいろな関わりを持っていたのです。

 統一教会のやり方で多くの被害者を生んだと言うことは事実なので、真っ当な宗教団体ではないことが明らかだったのです。それなのに公の政治家としては、そのような団体と少しでも関わりを持つことがあってはならないと細心の注意をするのが本来の姿である筈なのに、このような状況であるということは、我々国民を舐めていたと思わざるを得ません。

 政治家として、旧統一教会の被害者をこれ以上増やさないように努めなければならないのが本来の職務の一環である筈なのに、関係がバレたらその言い訳は非常に稚拙な言い逃ればかりで呆れてしまいます。例えば、政治家には多くの団体、個人がコンタクトしてくるので、その中で旧統一教会の関連とは知らなかったとか、儀礼的に祝電を出しただけだとかと言っていますが、そんな無責任に、よく知らない相手に祝辞を出したりするのが普通なのでしょうか。国民、市民の代表である議員は、太鼓持ちではありません。誰彼と愛想を振りまいて、それが悪評高い宗教団体のやり方にお墨付きを与えることになっても知りませんでしたとは何とも無責任極まりません。ましてや、党の幹部が、堂々と我が党とはいっさい関係はなかったと言い切るのに至っては、この人達は簡単に嘘をつける人達なんだと判断せざるを得ません。

 人間は間違いを起こす生き物ですので、何らかの誤りをしてしまうことはあると思います。それは政治家でも同じと思います。最もしてはいけないことは、誤りが発覚したときに嘘や誤魔化しでその場を切り抜けることです。素直に謝りを認め、謝罪し、何故そうなったのかを分析して、今後そのような誤りを起こさない為に何をすべきかを考え、実行することが重要なのです。このようなプロセスが政治というものを改善し、国民の負託に応えられるように自らを進化させていくのです。それを、知らぬ存ぜぬと誤魔化しで終始するようであれば、何の進歩もありません。寧ろいろいろな面で政治というものを後退させてしまうのです。


 

投稿者

弱虫語り部

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