このプログは、読んでいただいた少しでも多くの方達に幸せになっていただきたいと綴って来たものです。振り返って見ますと、政治に関するものが、結構多いなと感じています。
幸せになるには、ご本人の考え方、生き方はもちろん重要な要素ですので、それについても何度も触れていますが、それだけではどうしようもない所もあります。生きていく為には、真面目に働いた成果としてのある程度の富が必要ですし、倫理的な価値が守られる環境も必要です。その環境は、飢饉になったり、戦争になったりすれば、大きく破壊されるのです。そのような状況では、いくら幸せになれるような行ないに努めても、理不尽なことで不幸のどん底に落とされることになったりします。
だからこそ、そのような正常な環境を維持する為には、政治というものがしっかり機能しなければなりません。そう言うことで、ついつい政治に触れてしまうのです。政治で、社会のルールを定めて、それにより平和が維持され、安心な社会が続き、きちんと働けばある程度豊かな生活が可能となるのです。しかし、今の日本の政治は一部の特権階級の人達には優しいのですが、反対に多くの貧困層を生んでいますし、平均レベルの多くの民衆でも、余裕のある生活は出来にくくなっています。さらに、新型コロナウィルスの流行での活動制限や、ウクライナ戦争、世界的なインフレ、エネルギー価格の高騰などの問題が重なり、さらに生活を圧迫する事態が続いていて、多くの民衆は閉塞感に苛まれています。このような危機的状況でも、政治家達はきちんと豊かな生活を享受しているという現実に異を唱えたくなるのです。口では、国民、市民の生活を安全で豊かにしたいと選挙では叫んでいるのに、実際の行動を見ると、自分達の富と特権を守ることを最優先にしているとしか感じられません。
日本という国は、経済は一流(最近は二流になりつつありますが)だが、政治は三流であると評されるのを時々聞きますが、その通りではないでしょうか。高度経済成長時代では、一億総中流ということが言われていました。欧米等と比べて、超富裕層も少ないが貧困層も少ない状態が続いていたのですが、バブル崩壊後の経済停滞期に政府は欧米型の経済に転換すべきといろいろな軌道修正を実施し、その結果、大企業は危機を脱出し、大幅な内部留保を貯め込み、安定期に入って、株価も高値に復活しました。この指標では、政府の経済政策も当たったと言えそうですが、同時に、貧富の格差が大幅に拡がり、非正規社員の割合が高くなり、若年層も含め貧困層が増大する結果となってしまったのです。
富裕層以外に、このような状態を望んでいた人はいたのでしょうか。大多数の人々は、いろいろな種類の自由化や競争社会が、正当で公平な社会を生むと期待していたのですが、結局は、富裕層(もちろん政治家も含め)の子は、いい大学に進み、条件のいい仕事を得て、豊かな生活を享受できている反面、企業化に成功した極一握りのビジネスの天才以外の一般の人々には恩恵をもたらさなかったことに気が付いたのではないでしょうか。
単純に表面的に欧米の後追いをするだけの政策では、かえって欧米の悪い部分だけを実現させたように思います。日本人のメンタリティに合った独自の経済政策が必要だったと思います。まやかしでは無く、真に公平なものでなければなりません。
もう済んでしまったことはどうしようもありませんが、これからの日本の未来の為に、これらの反省に基づき、政治を変え、その政策で、教育、経済を変えて行けば、より多くの人達が幸せになれる土壌を作っていけると信じて、このような視点でブログを続けていきたいと思います。