日本においてコロナの勢いが落ちていますが、海外では、まだまだ感染者数の多い国が多数です。また、南アフリカで見つかったオミクロン株が、徐々に世界に拡がりつつあります。まだまだ未知の株ですが感染力がデルタ株よりさらに強くなっているのは間違いなさそうです。デルタ株のときも、水際対策が遅れて、またいい加減で、結局、大きな感染拡大につながってしまいました。この教訓を活かさないといけないのは、みんな共通認識としてありますが、今回のオミクロン株への対応も、生ぬるいように思えてなりません。日本は島国なので、比較的、水際対策が取りやすい地の利があります。つまりうまく対策すれば、感染拡大を遅く、小さくすることが出来る国のはずです。徹底的に対策することが必要なのです。確かに、対策を強くすればするほど、海外からの渡航者には、大きな不便をかけることは間違いないと思いますし、そこにかける労力とお金もある程度大きなものとなるでしょう。だからと言って、手をこまねいていれば、デルタ株のときのように、大きな感染拡大がまたやって来て、経済活動に多大な影響を及ぼし、医療体制の崩壊につながることになってしまいます。これらの損失を考えれば、初期での水際対策の徹底強化にかける労力、お金は大したことがないのです。であるのに、政府の対応は、表層的で、穴がいっぱい空いているように思います。大体、地域を限定して、対策すると言う段階ではありません。次々に、世界のいろいろな所でオミクロン株が確認されているのを見ますと、もうアフリカの一部地域にフォーカスする段階ではありません。その為には、日本に入ってくるひとには、全員、政府が用意した施設での一定期間の隔離が必要だと思います。そんなこと、どうしたらてきるのかなんて、もし、開き直るようであれば、この二年の間、何をしていたんだと言いたいです。今回のような新株の世界的感染拡大のリスクは予想されていた訳ですし、そのことを前提にどうするか、考え、準備する時間は充分あったはずです。外交問題で、強い対策を打てないというようなことを言われるひともいますが、他国においては、毅然として実行するような国もあります。国民の命を守ることが最優先だと常々言ってきた政府ならば、やれるはずです。
結局は、危機管理能力の問題なのですが、誰も責任を取りたくないという政治家、官僚が、適切なリスクマネージメントを出来るはずがありません。思い切った策を進めるには、誰かが腹を決めて、スピードを持って決断しないといけないのです。そういう意味でも、AEタイプのひとが必要なのです。
話をよく聞くのが得意と言われる岸田総理にこのような声がいつになったら届くのでしょうか。