前回のブログで、独りよがりになってはいけない、独善的に陥ってはいけないと申し上げました。ひとは幸せを求めて人生を生きていくものだと思います。その為には、いくつかのポイントがあります。環境面では、平和で安全な生活ができること、次にある程度豊かな生活が送れること、肉体面ではある程度健康であること、精神面では将来に希望をもつこと、諦めないこと、寛容な精神でいることなどです。もちろん、独りよがりにならないことも重要なことなのです。自分だけ幸せになろうと考えるのでは無く、みんながお互いを理解しあって、助け合って進んで行くことでしか、真の幸せになれる道はないのです。

 このように書くと、そんなの揃っていないよと思われるかもしれません。確かに平和というものは、自分ひとりでどうにでもなるものではありません。戦争を起こさないで且つ他国とうまくやっていける外交能力のある政府をもつことが重要ですが、我々一人一人が、そのような政党、議員を選択するように努めなければなりません。国民の多くがある程度豊かな生活を送れる為には大きな格差を解消しなければなりませんが、これも政治の役割が大きいので、一部の富裕層に肩入れするような党、政治家は排除しなければならないでしょう。もちろん、基本は我々一人一人が真面目に働くことも重要です。真面目に働けば、ある程度豊かな生活ができるような社会システムを確立しないといけないのです。真面目に働くことや健康に努めたり、前向きな精神を持つことは個人で出来ることですが、それ以外は政治や社会が駄目だから出来ないのではと思われるかもしれませんしかし、そこで諦めたら、権力者や富裕層の思う壺です。新ハルモニア主義の基本的考え方は、自分だけ幸せになろうとするのでは無く、多くの人々の幸せも考えて、調和のとれた社会を作ることを訴えているのです。だから、新たな政治改革、教育改革、経済改革を成し遂げるような社会を目指して、ひとりひとりが政治に働きかけていくことが大切なのです。

 ひとりひとりが自分や家族の幸せだけをそれぞれ自分本位で目指しているのであれば、多くのひとが幸せを感じる社会はいつまで経っても実現しないのですが、社会全体で多くの人々が幸せになれるような社会を目指そうとするのが新ハルモニア主義なのです。

 最後に権力者や富裕層にも分かって欲しいと思いますが、多くの人々の犠牲の上に成り立っている権力や富は脆いものです。いずれ新たな権力者や富裕層に暴力的に取って代わられてしまうのです。歴史を見れば、それが繰り返されているのが分かると思います。そんな不安な権力や富を心底から幸せに感じられる訳はありません。だから、民衆と分かち合いましょう。その道にしか、安定的で心底からの幸せはないのです。

 1.~15.に新ハルモニア主義の概要を述べていますので、まだご覧になっていない方は、一度、目を通してみてください。

投稿者

弱虫語り部

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