自民党の国会議員に関しての旧統一教会との関係を調べるアンケートの集計結果が発表されました。この結果について、失望された方も多いのではと思います。
これまでの自民党の態度からすれば、かなり頑張ったと言えるかもしれませんが、非常に中途半端で、国民の疑念に応える内容とは程遠く、とりあえず実施したと言う事実を残したかっただけのように見えます。
国民が要求しているのは、旧統一教会と個別の議員の関係もありますが、自民党と組織的関係を判断できるような総合的な情報だと思います。それに対して、さらに必要な情報は、現在在籍している国会議員だけでは無く、少なくとも調査が可能な程度の過去の議員、細田衆議院議長は一時的に形だけ離党しているのでもちろんですが、安倍元総理など関係が深いことが明確な方についても調査すべきですし、最も選挙での癒着が疑われる地方議員についても必要だと思います。これだけの全体像を浮き彫りにすれば、自民党がどれだけ組織的に関係を持っていたかを判断できる証拠となるでしょう。つまり、自民党全体の議員の中のかなりの割合で関係があったとしたら、それを党の執行部が知らないなんてことはあり得ないからです。多分、その事実は知っていたが、暗黙の了解のもと、放置していたのでしょう。それが判明したら、組織的に関係無いとしている今までの見解と矛盾するから、やりたくないのでしょう。
しかし、本気で旧統一教会と決別すると言われるのなら、過去の真実を明かし、その上で、今後はこうしますと言ってもらわないと納得はいきません。今のような曖昧な自己分析では、この関係は、今後も隠れて続くのではとの強い疑念が生まれます。
そして、その疑念は、今後、その他のことに対しても、国民が自民党、政府を信ずることが出来ないということになってしまうと言うことを自民党として認識すべきと思います。少し前のブログで申し上げましたように、国民は今のような小手先の誤魔化しくらい見透かしているものなのです。それが判らないほど、裸の王様状態になっているほど愚かなのか、国民を馬鹿にしているかのどちらかでしょう。