動員令が出てから、ロシアでは抗議活動が絶えません。戦争や軍事活動を批判すると重い刑が科せられるのに関わらずです。プーチン大統領は国民を守る為と口にはしていますが、明らかに守ろうとしているのは、自分自身の理念、欲望を達成すること、極一部の身内、取り巻き等の命です。
デモに参加した女性が「一番奪われたくないものは子供達の命であって、我が子の命を差し出したりしません。」と心情を吐露しています。その他、「戦争反対の立場を表すことは使命だ」、「プーチン大統領は私達の上に爆弾を落とそうとしている。そんな彼を支えられない」と皆、その思いが切実に伝わって来ます。これらの声は、懲役10年~15年をも覚悟をしている人達の信念の声なのです。
それに比べ、強大な権力で、非常に分厚く守られた状態のプーチン大統領がいくらうまく言葉をつないでも、真実味はありません。このまま無謀な策を続けて、どれだけの国民を死に追いやれば気が済むのでしょうか(もちろん、ウクライナ人も)。ここまではっきりした暴走を、他の中枢の政治家や軍人が止めようとしないのでしょうか。一般庶民の覚悟を目の当たりにしてでも、自分や家族だけが可愛いのでしょうか。ロシアにも、きっと良心ある幹部がいると信じたいと思います。もしかしたら、結果的にそれで、地球を救えるかもしれません。
ひとはそれぞれ自分達、子供達の命が一番大切なのです。その大切さに、階級や貧富の差など無いのです。駒として戦場に送られて死んでいい命などないのです。それは幹部だけでは無く、庶民でもみんなそうなのです。そのような当たり前の人間性を無視することは、どんな大義名分があろうともあってはならないのです。