最近、プーチン大統領は「ロシアを守る為には、あらゆる手段を使う。これははったりではない。」と核兵器を使用することも辞さないと発言していますが、9月30日の演説でも、米国が第二次世界大戦で日本に対して原爆を2回投下したことに触れ、米国が前例を作ったと述べました。まるで、米国が核兵器を使ったのだから、ロシアも使って悪いことはないとでも言いたいようです。
まるで、子供の言い訳の論理です。つまり、「A君が万引きをしました。だから、僕も万引きをしてもいいと思います。」と言っていることと同じレベルの幼稚な論理です。まず重要なのは、本来、米国が原爆を使用したことは絶対許されることではないと言うことです。だから、誰であろうと二度と核兵器を使用することは認められないことなのだと認識することが正しい大人の論理なのです。
このような単純な論理すら気付かないで、堂々と国民に対して演説するのは、常軌を逸しているとしか考えられません。そして、それに追随するように、核兵器を使用すべきと言うロシアやウクライナ親ロシア派の幹部もまた狂気の沙汰としか思えません。また、そのようなことに気が付かない国民がいたら、その国民も無知だと言わざるを得ません。
核兵器は一瞬にして、都市や自然を破壊し、人間をはじめ大量の生物を無差別に殺戮するものなのです。さらに、大量に放出された放射能が大気、海、河川などを汚染し、すべての生物に深刻な影響を長期間もたらすもので、その影響は国境など関係無く、無差別に拡がって行くのです。こんな制御も出来ない多大な被害となることは判りきっています。それなのに、本気で使用しようと思っているとしたら、本当に多くの国民の為と言うのは詭弁でしかありません。本当に国民の為と考えているとしたら、最も避けなくてはならないことは、核戦争です。核戦争で例え勝利したとしても、多数の国民に救いようのない被害をもたらすのは予想できることですから、そのような事態を絶対避けようとするのが、本来の指導者の役目なのです。
核兵器の使用をほのめかす指導者などを支持してはいけないのです。絶対に!!!