タイで、元警察官が、銃と刃物で、託児施設や自宅周辺などで、無差別に幼児多数を含む30人以上を殺害し、その後、妻と子供を殺害して、自殺した痛ましい事件が報道されました。犯人は違法薬物(覚せい剤)を所持していたことで、6月に警察を免職になっており、薬物所持の事件の裁判中だったそうです。

 犯人が死亡したので、正確な動機解明は難しいと思いますが、妻との関係が悪化していたことが一因ではないかと報じられています。ただそれだけで、無関係の人達を多数殺害したことにつながらないと思います。犯人は薬物の常習者であったとあります。遺体の分析から、そのときは薬物は検出されていないことを考えますと、薬物依存者によくある薬物が切れた状態での幻影を見て怯えるなどといった副作用が考えられます。タイも許可を取れば銃の所持は合法だそうですが、薬物中毒患者でも規制されていないのか不思議です。

 このブログでは、少しでも多くの人達が幸せを感じられるように願っているのがテーマです。その為に、真面目に働いて生きていれば、ある程度の富が得られ、他人に迷惑をかけないで、自分の幸せの物差しを見つけ、自分なりの幸福感を得られるようになって欲しいと考えています。そのような真面目に生きている人達が、今回のような理不尽な犯罪に巻き込まれてしまうと、こつこつと築き上げて来た人生を破壊されてしまうことになります。このような犯罪は個人レベルでは防ぐことは難しいと思います。それこそ、政治の力で防ぐべきものだと思います。銃の規制にしても、薬物の規制にしても、これまでのようなやり方だけでは今回のような痛ましい事件を防げなかった事実を直視し、もう一段厳しい策を講じるべきと思います。

 日本においては、銃規制がかなり厳しく為されているので、今回のタイのような大量殺人は起こり難いとは思いますが、ときどき無差別殺人が発生しているのは事実です。その対策の為には犯罪者や薬物中毒者や異常性格者などのプライバシー保護を一部犠牲にすることになるかもしれませんが、私は、何の罪の無い人達が犠牲になることを考えるとやむを得ないと思えてしまいます。このような難しい判断こそ、高度な政治判断が必要なことです。今の政治はこのような難しい問題を避けていて、無難な所でお茶を濁そうとする傾向があると感じています。本来、難しい判断を為すのが内閣や議会の仕事であり、それだから国民に比べれば、多くの報酬と特権を与えられているのです。そのことに値しないような仕事しかしない、出来ない政治家は排除していくしかありません。それを我々国民がしっかり目を光らせて、監視したり、選んだりしなければなりません。

投稿者

弱虫語り部

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