北朝鮮は、国民の多くが満足な食事が摂れていないのですが、連日、高価なミサイルを発射しています。それなのに、どうして現政権を倒すような活動が起こらないのでしょうか。

 いろいろな要因があります。軍や国家機関の上層部がクーデターを起こす核となり得ますが、彼らを特権階級として、豊かな生活を保障し、政権転覆など起きたらその豊かな生活が脅かされることになるとして、骨抜きにしています。もちろん、監視体制を蜘蛛の巣のように張り巡らして、不穏な動きを察知することに相当な力を注いでいます。そして、幼児からの教育での洗脳活動も徹底しています。金一族の神格化や、日本、欧米がどれだけ酷い事をして来たかと言ったことを幼い内から徹底的に頭に植えつけるのです。幼児からの洗脳教育は国民の意識をかなりコントロールできるものです。日本でも、戦前では、天皇崇拝、欧米敵視、愛国心の醸成などと言ったことが学校教育で植えつけられ、それが、特攻隊のような恐ろしい戦法をも可能にするほどの成果を得ていたのです。
 
 このブログでも、教育について度々論じて来ました。今の教育も、国や権力者の都合がいい人材を養成するように作られているのは現在も変わっていません。戦前のように、軍国主義日本を前提としている訳ではありませんので、そのときの教育よりはましになっているとは思いますが、国の成長や、権力者や特権階級が使いやすいような人材を育てることを主眼に作られていると言ってもいいと思います。本来は、平和維持と個々人が充実した人生を送れるような教育をすべきなのです。国民の個々人の幸せをターゲットにした教育システムが必要なのですが、やはり、国家の為、権力者、富裕層などの為と言った色彩が色濃く感じられます。

 北朝鮮や戦前の日本の例に見られるように、幼い頃から、権威のあるものから教えられることで、人は簡単に洗脳されてしまうのです。だから、教育を権力や国家といった力で、ある一部の特権階級の為に利用されてはいけないのです。戦争や争いなどで物事を解決しようとしない平和主義で、個々の人生を充実させるように生きていくようなひとを作るために教育はあらねばならないのです。

投稿者

弱虫語り部

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