いろいろな問題発覚で、岸田内閣の大臣三人が交代しました。新たに総務大臣に任命された松本議員については、またもや政治資金規正法違反の疑いが報じられました。本人からは適切に処理しているというコメントが出ていますが、姫路市のホテルで開催されたパーティーの収支報告書に記載の収入が会場の最大収容人数から計算される値を超過していることが指摘されています。さらに、新総務大臣として出席した国会の審議中に、居眠りを繰り返している映像がテレビで流されました。人間ですから、睡眠不足でちょっとした気の緩みで居眠りをすることもあるかもしれませんが、今回は、総務大臣としての初日です。本来なら前任者の問題をカバーするべくより緊張感を持って臨まなければならない会議の初日に、居眠りをそれも長い時間繰り返すとは考えられないいい加減さではないでしょうか。
このような一連の事象を見ますと、国民が信頼出来る清廉さ、人格を持った議員はいないのかと思えてなりません。また、政治資金の問題も幾度となく繰り返されていても、襟を正すとは口ばかりで、本当に金に汚れた根性を持った議員がほとんどだと言いたくなります。
私が主張していますように、議員を目指す多くの人達は、議員の高収入や特権、名声を目的にしていると思います。選挙のときに、国民の為に身を粉にして働きたいと言っていたのは詭弁であったのでしょう。今の多額の金が必要な選挙と議員の高待遇では、このような人達が多数、自分の欲の為に議員になっているのが現実であると浮かび上がります。このままの状況が続けば、本来の大臣の資質を兼ね備えた人物が不足するのは仕方がないのです。だから、どれだけ大臣の首を挿げ替えても、同じような問題が続いていくと思います。金太郎飴のように。
しかし、選挙制度にしても、議員の待遇にしても、議員自身が決めるのですから、改善される訳はありません。野党もこの問題には弱腰です。彼らも同じ穴のムジナなのだからでしょう。議員は法律を作るのが本分だとしても、自らに関わる法律は第三者が作らなければ、この腐った現実を変革出来ないのです。こんな公平性の矛盾を誰が指摘するのでしょうか。