サッカーワールドカップで、日本代表チームが競合スペインを破り、ベスト16に駒を進めました。ドイツ戦に続く逆転劇に日本チームを応援する人々を歓喜に包み込みました。
人間は生きて行く中で、いろいろな競争を重ねていかなければなりません。競争と言うものには、常に勝者と敗者が存在します。我々は小さな頃から、受験や就職、仕事でも何らかの競争を経験をして来るものです。そして、多くのものは何かしらの敗北も経験するものです。スポーツにも、常に競争があり、プロスポーツ選手はその勝負に、人生、生活をかけています。その分かり易い勝敗でほとんど言い訳の出来ない結果を突きつけられるのもスポーツですが、我々が人生で経験する勝敗はある意味不明確であるので、そんな厳しい世界に生きているスポーツのチーム、選手に憧れ、その勝敗に自身の分身を重ねて、応援するのです。今回のスペイン戦でも、強者スペインに必死で立ち向かい、少ないチャンスを見事ものにし、激しい攻撃を懸命の防御で耐え抜いたことに、大きな感動を感じるのだと思います。
我々は人生で挫折したり、思い通り行かないことに疲労して、投げやりな気持ちになりそうなこともありますが、今回のような大番狂わせを見ると、自分自身も簡単に諦めたらいけないと、現実世界で立ち向かっているものに対してもっと奮起しようと勇気をもらうことが出来るのでしょう。我々個人の人生の闘いには分かり易いゴールはありませんが、それだからこそ、完全に敗北することも無いので、どんな状況になろうとも、闘う気持ちがあれば何とか活路は見つかるものです。挫けそうになるとき、スポーツの場で繰り広げられる努力や人との連帯が鍵であることを学び、今一度奮起しましょう。
幸福の尻尾は簡単につかめないと言われますが、それは幸福というものは常に未来に向かって進んでいるから、自分が立ち止まっていては絶対つかむことが出来ないからなのです。苦しいとき、辛いときこそ、諦めない心を持って、前向きに考えましょう。そうすれば、必ず前進できるものです。そして、幸福の尻尾に触れることができるようになります。今朝の感動を是非、自分自身の人生にも活かしてください。