カタールワールドカップサッカー大会を見て、いろいろな事を感じて来ました。残念ながら日本チームは決勝トーナメント一回戦で敗北しましたが、このトーナメントで勝利して終えることが出来るチームは優勝国と三位国だけです。勝負事の常ですが、ほとんどのチームは敗戦の生々しい記憶とともに、カタールの地を去ることになる訳です。しかし、だからと言ってすべてが終わる訳ではありません。また次回の勝利を信じて、あらたに挑戦を開始し、これからのサッカー人生を歩んで行くのです。
我々の人生では、サッカーのような明確な勝敗がつくことは少ないのですが、何かしらの敗北感を感じ、心が折れそうになることも多く経験して行きます。そのとき、その結果に負けてしまって、挫折したり、生きる気力を無くしたりする必要はないのです。それは、ワールドカップサッカーの敗北チームを見れば、明らかですが、いっときの悲しみや悔しさは選手達を打ちのめすかのように見えますが、ときが経てば次なるページに進み出して行きます。年齢的に、今回が最後であろう選手も、次代の選手に期待し、自分自身は、ワールドカップや国家代表とは異なる目標を見つけて、そこに向かって前進して行くようです。敗戦時のこのような選手達を見て、自分の人生を諦めてはいけないことをも教えられました。
幸せを求めて行くことは、自分の願わない結果と多く出会う中で、単純に打ちのめされない気持ちの強さが必要です。幸せを求めたいから、望まない結果でもそこから新しい未来を描き、挑戦することを繰り返さないといけないのです。その前向きさに幸せの女神がきっと微笑んでくれるのだと思います。実際、我々の人生においても辛いことや悲しいことはスポーツの敗北のようにいっぱい存在しますが、決定的な敗北などそんなに多く無いからです。例え、サッカーのように決定的に見える敗北に終わったとしても、誰にも平等に幸せへの道は拓かれているのです。
ワールドカップサッカー大会を観戦した多くのひとが、このようなことを感じつつ、自分の人生を見つめ直す機会となれば、このような大会の意義はさらに大きくなると思います。