人間はひとりでは生きていけないということは多くのひとの共通理解だと思います。現代の社会でも、家族、親戚、仕事での上司、同僚、部下、趣味やボランティア活動での仲間等いろいろな人間と関わっていかないといけません。さらに、21世紀に入り、インターネット社会という新しい世界が拡がり、その中でも新しい形態の人間関係が築かれています。その多くの関係の中で、ひとと出会うことで幸せを感じたり、逆に様々な問題が生じ、人間関係に悩み、疲れ果てたりすることで不幸を感じるひとも多く存在するのではないでしょうか。
人間は、それぞれの考え方、思想、趣向を持っていますので、すべてのひとと意見が合うことはありません。このことを大前提に、生き方を考えていきたいと思います。
・出来るだけ理解しあえるひととの関係を核として、親密な人間関係を築く。
・と言って、考え方が異なるひととの関係を断つと、社会は成り立たなくなります。例えば、家庭(親子)、学校、職場においても、自分では望まなくてもいろいろなひとと関わりを持たないと、社会生活を送れないのも現実です。
・この人間関係を考えるにあたって、それらのひとそれぞれの特徴を把握するように努めます。私の場合は、以前述べましたようにAE、WE、DEの三つにタイプ分けします。もちろん、その為には、そのひとの行動、言動などを冷静に観察しなければならないのですが。
・DEタイプと判断したら、ビジネスライクな付き合いに留めます。しかし、あからさまな態度で接すると、まず相手からすれば、嫌な奴となってしまいますので、表面上は普通に対応し、彼の言動、行動を理解するときにDEタイプの特性をベースに考えるようにします。そして、出来るだけ、プライベートな付き合いは避けるようにします。いずれにせよ、相手はこちらのことをどう利用できるかを考えてしか関わって来ませんので、うまい言葉に惑わされないようにしてください。
・AEタイプのひとは、常に周りのひとのことを考えて行動しますので、分かり易いのですが、賢いDEタイプのひとは、一見AEタイプと同じような演技をして近づいて来ることがあるので注意が必要です。その場合でも、その場にいない第三者への言動を聞いていると、微かに本性が出たりしますので、そこを見逃さないようにしています。
・ほとんどのひとがWEタイプです。このタイプとの関わりが多い訳ですが、このときに、相手の言動を理解できるか、自分の言動を理解していそうかという点を重視して相性を判断するといいと思います。
人間が幸せな日々を送る為には、理解し合えるひとと関係できることなのですが(例えば、職場の上司や学校の教師とそういう関係であれば、少しくらいしんどい仕事、勉強でも、頑張れたりできます)、残念ながら、学校や職場、ときには親子であってもそうならないことが多いと思います。これが不幸の始まりなのですが、無情にもなかなかこの状態を脱することが難しいのです。
・私は、関わりのある相手の本音を見通すことを冷静に実行します。いろいろなひとがいるのですから、すべてのひとに同じように関わろうとすると無理が生じ、苦しい付き合いとなります。逆に、相手の内側を想像し、そこをベースに考えると、そのひとの言動、行動が理解できるようになります。もちろん、自分としては、そのひとの考えに賛成できない場合でも、自分の考えを横におき、相手の考え方をベースに考えれば、何故そのひとがそのようなことを言ったり、そのようなことをしたのかが判ったような気がします。そうすると腹立たしいことも賛成できないことも、あの人だからそうなったんだと合点がいくのです。そう考えることで、冷静な判断が出来、そのひとのことで悩んだりすることは大幅に軽減されるようになります。
ひとは多くのひとと関わりを持ちながら生きていかなければなりません。そして多くの場面で、自分と相性の悪いひととも関わりを持つことになります。このことがいろいろな悩みにつながってしまうのです。自分が正しいと思う行動を自分自身がとれたとしても、相手にそれを求めるから苦しくなるのです。所詮、違う考えを持ったひとであると認識することで、必要最低限の関わりで留めるようにします。逆に心を許すのは自分の考えが相手に理解され、相手の考え方も理解できる関係のひとに限定することです。博愛主義というのがありますが、誰に対しても愛情を注げることは尊いことですし、相手に何も期待しないでそれが出来るひとは、ほんの一握りのAEタイプのひとなのです。もし、自分がWEタイプとしたら、私のやり方を参考にしてください。