2023年に入っても、日本の先行きは不透明で、多くの国民が不安を抱えて生活している状況は変わりません。新型コロナウィルスによる入国規制も緩和され、観光地では外国人の観光客の姿もかなり見られるようになって来ましたが、経済効果と言う点では、まだまだかつての勢いには戻っていません。但し、円安効果で日本の製品を大量に購入する姿は復活して来たようです。しかし、日本で働く外国人にとっては、円安による実質賃金の大幅減少の痛手はかなり効いているようで、日本を離れて帰国したり、別の国に移る人も見られるようになって来ました。このまま円安が続くと、かなりの外国人労働者が日本を離れるのではと危惧していましたが、どうも彼らは一概に賃金だけで日本を選んでいる訳ではないようです。
我々が当たり前と思っている生活が、国によっては貴重なものであるようです。それは日本では安全で便利な生活が出来ることだそうです。財布をなくしても戻って来たり、夜道を歩いていても襲われることがないことや、コンビニがどこにでもあり、交通機関も時刻表通りに運転されあちこちに張り巡らされている便利さは諸外国ではなかなか無いのだそうです。若い人達にとっては、アニメ、コミック、ゲームと言った文化に魅力を感じる人も多いそうです。
私自身も、このブログで何度も題材にしていますように、政治は二流だし、教育は旧態依然としているし、経済だって停滞しているのですが、外国人の話を聞きますと、自由にいろいろな活動が出来る点では世界の中でも比較的恵まれている方のようです。だから、我々日本人は、諦めずにまだまだ捨てたもんではないと政治、教育、経済においてももっと悪い点を良くする為に頑張らないといけないですし、改革を許容するポテンシャルはあると見た方がいいのだと思います。社会主義や軍国主義の独裁国家では、自由な言論は許されず、日本で普通に口にするようなことで、命を脅かされる国もあるのです。そのような国々でも、命を懸けて自由を求める活動をしている人達もいるのですから、日本人は、現在のある程度自由な内に、一般民衆の声を大きく叫ばなくてはならないのです。特に若い人達が、何を言っても変わらないと諦めていては、将来、一部の権力者とその取り巻き、富裕層だけが好き放題するもっと暗黒の社会になってしまうことを忘れてはなりません。
自分達の置かれている環境を駄目だとばかり諦めないで、前向きに捉えて、自由な言論、活動が許されている間に、本当の民主主義国家に変えていかなければならないのです。特に若い人の力を期待します。