定期的な検診で、医大附属病院に行って来ました。大変多くの患者さん達でごった返していました。大半は高齢者が多かったように見えました。マスクのルールが個人の判断に委ねられるようになりましたが、やはり病院は入場時の手のアルコール消毒と体温測定は変わらず実施されていました。政府がどう言おうと、まだまだコロナの感染者がゼロではありませんので、病院としては油断する訳にはいかないのはよく理解出来ます。

 テレビのニュースを見ていても、街頭を歩く人達はマスクをしている人が多いなと感じましたし、私の住んでいる街でも、駅周辺はほとんどの人がマスクをされています。個人の判断と言っても、マスクを外して感染したら自己責任となる訳ですから、多くの人が簡単にマスクを外さないのだと思います。

 政府の示すマスクのルールは何だか無責任だと思ってしまいます。新型コロナウィルスの新規感染者数はかなり減少したとは言え、毎日数千人が感染し、数十人の死亡者が出ていることから、未だ安心できるとは言えないのです。確かに経済の停滞を緩和させなければならないので、これまでのような規制は続けられないことは理解できますが、いきなり個人の判断に委ねるとはどういうことなのでしょうか。感染症法上の位置づけを2類から5類に引き下げることも仕方ないとは思いますが、人間が作った管理上のレベルを引き下げたからと言って、ウイルスが急に無害になるはずもありませんので、やはり、段階的な対応策の緩和が現実的だと思います。5類に変更したから感染対策も象徴的に目立つ緩和をさせなければと考えようとしたのが、もし完全にマスクのルールを無くしてしまって再度新規感染者数が増加に転じたら誰が責任をとるのか、否、政府としては責任をとりたくないから、個人判断に委ねるというような責任逃れの対応になったように思えるのです。

 この国の政治家も官僚もどうも責任をはっきりさせることに対して、逃げ腰である傾向があると思います。このような彼らの精神構造を推察しますと、政治家も官僚も国民の為に自分を犠牲にしてでも貢献しようと考えていないのが本音で、自分自身の地位や権力を守ることを最優先することが一番重要と考えていると透けて見えて来ます。

投稿者

弱虫語り部

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)