台湾総統の米国訪問にあたって、中国政府の脅しにも似た報道が続いています。北朝鮮も、米韓合同軍事訓練に対して、弾道ミサイルの発射や小型核弾頭などの兵器を視察する金正恩総書記の視察映像を流したり、双方が軍事力を誇示しています。ロシアは、ベラルーシに戦術核兵器を配備することで合意したと伝えています。フィンランドはこれまでの軍事的中立の立場を捨て、NATOに加入しました。日本も防衛機能の強化に舵を切っています。
ロシアによるウクライナ侵攻を契機に、世界各国は軍事力の強化に転じ、各々敵対陣営に対して軍事的圧力を増し、脅しのような報道を続けています。まるで、猿の群れ同士の脅し合いや反社会的勢力の縄張り争いと何ら変わらないような気がします。
卑しくも正規の国家がこのような野蛮な行動を示さなければならないとは、知性の備わった近代の人類とは思えません。このような行いの先には、軍事費の圧迫による人民の貧困化や戦禍による国民の生活の崩壊へと続いていくのです。喜ぶのは、国民の命より権力や富を求める自身の欲望を重視する権力者だけだと思うのです。そのことが判っていても、この流れを止められないほど人類には英知が未だ備わっていないのかもしれません。
お互いが国民の為と言う高尚な目的を持つことが出来れば、絶対に話し合いで解決できるのです。このことを我々国民ひとりひとりが理解出切るようになれば、武力に頼ることしか出来ない権力者達を排除出来ると思います。