ゴールデンウィークで、どこに行っても人が溢れています。日本はある程度の自由が確保出来ている国なので、皆が思うままに、行きたい場所を訪れて、それぞれの嗜好でまとまった休暇を楽しんでいます。と言って、周りの人達の迷惑を考えない行為は慎むのが必要です。
多分、ほとんどの人がそのような意識で行動されていると思いますが、そうでない人もある程度の数存在するのも事実です。
この地球はみんなで共生していますので、最低限のルールやマナーを守っていかなければ、いろいろな不都合が生じてしまいます。そのルールやマナーは一見複雑そうで面倒くさいものと感じている人もおられると思いますが、基本は非常にシンプルなものです。自分が起こした事で生じた事は自分自身で尻拭いすると言うことと、他人が迷惑であると感じることは控えると言うことを常に意識して行動すればいいだけなのです。
例えば、共有の場所に、ゴミや煙草を捨てること、共有の場所を汚すことなど、先程示した原則を守れば、出来なくなる筈です。このような行為をする人は、誰かが片付けたり、掃除したりするから、自分に何の危害も起こらないから平気でするんだと考えているかもしれませんが、そのような考え方をする人が多く存在するとどうなるでしょう。一人の捨てたゴミを自分自身で拾えば大した労力はかかりません。一人が汚したトイレを自分で綺麗にすれば簡単に終わります。しかし、多くの人達がそれらを放置してしまうと、多大な労力が必要になり、その財源は自分達が収めている税金なのです。綺麗な状態に戻る場合はいいですが、あちこちで捨てられたり、汚されたりすると、清掃する人達の手が回らなくなり、それが講じて地球が汚れて行きます。プラスチックゴミが河川や海洋に流れて、深刻な海洋汚染が生じていることは大きな問題になっていますね。その為の対策で、いつの間にかレジ袋が有料になったり、大変便利で安価なプラスチック容器、食器も使えなくなって来ています。
何気なくしているちょっとした行動が積み重なれば、大問題となって、無駄なお金が消費されて行く、場合によってはお金で解決出来ないほどの問題につながっていきます。そんなこと考えていなかったでは済まされないほど大きな問題につながっているのです。それで、結局はがんじがらめの法律が出来たりして、自由をも脅かしかねないのです。
自分が起こした事で生じた事は自分自身で尻拭いすると言うことと、他人が迷惑であると感じることは控える。このことをひとりひとりが実践すれば、地球は本当に住み易い場所になるのです。そこを守れば、堂々と自由を謳歌出来るのです。自分自身のいい加減な行動が結局は自分自身の首を絞めていることに気付いてください。
無味乾燥な受験勉強の前に、このようなことを幼い内から叩き込むことこそ、責任ある社会人の基礎となる教育なのです。