ウクライナでの戦争になかなか終わりが見えて来ません。ウクライナ側の大規模な反転攻勢が言われている中で、ウクライナヘルソン州のダムが決壊してダムの下流の地域に大規模な洪水などの災害が発生しています。ウクライナ、ロシアともに敵国がダムを破壊したと非難していますが、ウクライナ側のダメージが非常に大きいことを考えますと、ロシアがウクライナの作戦にダメージを与える為に実行したと考えるのが妥当のような気がします。
もともとロシアがウクライナに侵攻した理由が、ウクライナに在住するロシア系住民がウクライナ政権に迫害されていて、それを助ける為と言っていたと思います。もしそれが本当の理由であれば、ウクライナの大地を破壊し、住民の生活を破壊するようなことは決してしないと思います。逆にこのような行為を実行すると言うことは、ウクライナへの侵攻の先程述べた理由は表向きのもので、本当は、ウクライナをロシアの統治下に置きたいのが真の目的だと思います。それだから、このような事態は、ウクライナ系、ロシア系住民に関わらず、ウクライナ全体の一般民衆の暮らしをとことん破壊してでも、この戦争に勝利したいと言うロシアの権威主義の為せる業なのです。
プーチン大統領は、国民の安全、暮らしを守る為に止む無く軍事的な行動をしているのだと、そして原因はすべて西側諸国にあるのだと、民衆向けの演説では話していますが、それなら決して戦争などと言う手段を用いて、旧ソビエト連邦の大地を破壊する選択はしなかったと思います。もともと核兵器と言う大量破壊兵器を世界で最も多く保有しているロシアと言う国にまともに戦争をしかけたり、侵略を試みるなどと言う蛮行を為す国は今の世界には存在しないと思います。ロシアが領土拡大と言う野望を達成する為だけに、戦争が必要なのです。このプーチン大統領の野望の為に、多くのロシア人は愛国心と言う聞き心地の良い言葉にうまく騙されているのでしょう。その代償が、侵略されているウクライナの国民の命、生活を奪われるだけでは無く、ロシア国民の若者の命、非常に多額な戦費と言う無駄遣いとなっているのです。
ロシアの外からは、このようなプーチン大統領の野望が透けて見えているので、西側諸国としても、どうしてもウクライナを負けされることが出来ないのです。しかし、核の脅威がある以上、軍事支援も限定的なものに成らざるを得ないので、現在のような膠着状態が続いているのです。
ロシアの多くの国民は、いつ目覚めるのでしょうか。プーチン大統領は決して自分達国民の為に戦争をしているのではないことに。