生きていくことは難しいことです。それは食べて行くことや生活をしていくことにはお金を稼がなければならないからです。かと言って、40年、50年もの長い期間、生きていく為とばかり嫌々労働していても空しいばかりの人生をおくることになってしまいます。

 お金を稼ぐと言うことは、簡単なことではありません。辛いこと、苦しいことを幾度も経験しなければならないのです。かと言って、嫌々仕事をしていても幸せは感じられません。ある人は、打ち込むべき趣味といいますか、生き甲斐を見つければ、仕事はその生き甲斐を実行する為に必要なお金を稼ぐ手段と割れ切ってやればいいと言われる人がいます。私はそのような考え方には賛成出来ません。というのも、仕事と言うものは、食べていく為だけではなく、自分の生き甲斐に必要とするお金も含めて稼ぐには、自分の時間の大部分をかける必要があります。ほとんどの仕事であれば、平日の起きている時間の大半をかけなければならなくなります。つまり、大部分の時間を嫌々過ごすことにも成りかねません。限られた人生の時間をそのような耐えるだけの時間に費やすことはなんてもったいないと思えてしまいます。

 ですから、出来たら職業は自分の特性が活かされ、打ち込めばその成果に充実感を得られるようなものを選ばないといけないのです。また、そのように取り組むことが出来れば、他人より優れた結果を出すことも出来るでしょうし、そのことで、社会に役立ち、得られる報酬も大きくなるような、良循環を生むことができると思います。

 仕事から充実感を得られるだけでなく、社会的に認められ、効率的により多くのお金を稼ぐこともできるのです。そして仕事以外に打ち込めることに対しても、効率化して出来た時間を活用して、そのことにも邁進できるようになるのです。

 だから、回りの人間達が、勉強していい大学に入りなさいとか、公務員になりなさい、医者になりなさい、大企業に入りなさいと、やかましく言って来ても、あまり気にせず、自分が長い人生でヤル気が継続出来る、適正のある仕事を探しましょう。

 自分の人生をひとと比べたりして、妬んだりしてはいけません。自分の人生は自分で決めるべきなのです。誰が何と言おうと、自分がやりたいことを一生の仕事として選ぶべきです。そのことで、仕事をしている時間にも充実感が得られ、辛く、苦しいことにも耐えられるのです。

 回りの雑音に耳を塞ぎ、自分の内なる声に耳を傾けて、本当に自分がやりがいのある仕事を見つけることに集中してください。