また有名人が自殺しました。

 本人が自殺を決意した気持ちは本人にしか分からないと思いますので、軽々しく批判したりは出来ません。しかし、間違い無いのは、残された近親者にとっては、非常に辛い、言葉に出来ない程の衝撃を与えたと言うことです。

 ひとは一人で生きていると思っていたとしても、そうではないことがほとんどです。そして、本人は判ってはいないかもしれませんが、そのひとのことを好ましく思っているひとが少なからず存在したと思います。多分、自殺を決意するときには、そのような残されるひとのことを慮る余裕はないのだと思います。目の前の大きな問題に頭のほとんどを支配されて、自分がこの世界から消えることが最善の答だと判断してしまうのでしょう。

 そのような思考の迷路に迷い込んでしまったら、死の選択以外に道が無くなってしまうのでしょう。

 本当は、生きてさえいれば、ほとんどの問題もなんとかなると思います。生きる意欲さえあれば、解決の道は必ず存在するものなのです。そのときは、見つからなくとも、そのときは、助けの手が無くとも、時間経過と言うものが、状況を変えてくれたり、救いの手を差し伸べてくれたり、救いの考え方を示してくれたりするのです。

 人間、解決策が無いと思ってしまう背景には、凝り固まった考え方、夢、目標があるからだと思います。そのようなひとつの道をすべてだとしてしまうと、確かにどうしようもない状況になってしまうことはあると思います。しかし、それだけが幸せになれる道では無いことをよく理解しなければなりません。

 誰もが生まれて来たときは、裸でお金も無く、何もありません。あらゆるこだわりを捨て、そのときの裸一貫に戻ってやり直そうと考えればいいのです。そして、前回のブログで述べましたように、もう一度天職探しを一から始めればいいのです。

 人間、生きて来て、いろいろなものを積み上げてくれば、それらにこだわりが増えていくものですが、発想を切り替えて、こだわりを捨てることが出来れば、新たな道が見つかるものなのです。そして、もう一度人生を生きていく選択をしてください。それにより、貴方の幸せ探しがリスタートできますし、結果的に、貴方の周りのひとにも深い悲しみでは無く、幸せをもたらすことになると思います。

 最後に、歴史の話をもっと読んでください。我々の先祖は、どれだけ悲惨な状況の中を命をつないで来たかを知ってください。それに比べれば、現代のこの日本に生きる私達はどんなに恵まれているか、いくらでも努力する道が残されているかが、理解できると思います。