街を歩いていてよく見かけるのは、コンビニ、スーパーなどで買った商品の包装や、食べ終わった飲料品や食品の容器を道端にポイと捨てる光景です。町内会のゴミゼロ運動に参加し、近所でゴミ拾いをしますと、本当に多くのゴミが捨てられていることに驚きます。中には雨なとで流れ込んだのか排水溝に捨てられているものもあり、これらは、河から海に流れていくものもあるのだろうと思います。
最近、海の表面で浮遊し、海底に沈殿するマイクロプラスチックについて、日本沿岸の汚染状況を調査する三年がかりのプロジェクトが完了しました。すべての調査地点で、マイクロプラスチックが検出されたそうです。生態系への影響も考えられ、いろいろな海洋生物に悪影響することはもちろん食物連鎖から人体への影響も懸念されます。
ゴミを街角で捨てる人は自分自身のちょっとした行為がそんなことにつながるとは思っていないかもしれませんが、80億人以上の人間の内、例えば1%の人がそのような行動をすれば、どれだけ多くのプラスチックゴミが地球を汚染するかは相当な規模になってしまいます。
こうなってしまうと、回収するのは不可能なのです。この問題を止める為には、ひとりひとりの人間の行為の段階で、自制することしかありません。個々のレベルでは、ゴミは決められた所に捨てるという、簡単なことなのです。逆に放置すると絶望的な取返しのつかない大問題となってしまうのです。それが、自分自身の首を絞めることになってしまうことを理解して欲しいと思います。地球環境は全人類に関わる重要な問題であり、ひとりひとりはその保護に責任を負っているのです。
幼少の内から、このような因果関係を含め、家庭と教育現場で、きちんと理解出来るような説明が繰り返されることが必要だと思います。地球に住んでいる以上最低限の義務であるという意識を植え付けるべきだと思います。その義務を果たすことが出来てはじめて、地球、自然の莫大な恩恵を受けられるのです。人間以外の生物はすべてその摂理の範疇で生きているのです。人間だけがそれを破っていい訳は無いことをなにびとも理解しなければなりません。