中国が日本への団体旅行の解禁を発表しました。既に、個人旅行は解禁されていて、日本の観光地に中国人旅行者が戻って来ています。一方、中国政府は福島第一原発の処理水の海洋放水に対して、日本からの食品の検査を強化するなど、海洋放水に抗議を続けています。しかし、実際は、既に中国から海洋に放出された原発処理水の放射能放水量は、今後予定されている日本の放水量を上回っていて、中国政府はその点に触れることはありません。
このように政権レベルでは、互いの活動をけん制し合っていますが、民間レベルでは、日本への観光熱は冷めていません。
日中関係だけでは無く、日韓の関係でもそうですが、民間では、互いの文化を認めている人も多く存在しています。これは、ひとりひとりとしての人間は、純粋に互いの良いところ、そうでない所を客観的に判断する目を持っているのです。もちろん、未だに教育等の影響で、偏見で見ている人も存在していますが、若い層になるほど、またインターネットなどの情報に親しむ事が出来る人達は、偏見よりも、自分の目で見て、自分の頭で判断出来ているようです。それで、政府が敵対的であっても、好きなものは好きであると自分で判断することが可能になっているようです。
ロシアにおいても、政府のプロパガンダを信じている人達はまだ多く存在していますが、やはり若い層や国際的な情報から客観的な視点でものを見られる人達からは、ウクライナ侵攻は間違っていると考えている人達が増えているようです。
真実の情報が拡まれば、それを色眼鏡をかけずに見ることが出来るようになれば、他国に対し、何から何まで憎むと言うようなことは無くなるはずなのです。もともと、一般人民は、他国を軍事力で侵略したいなどと考える人は少ないと思います。結局、それらの一般民衆の感情をも抑えつけて、戦争に走ろうとするのは、権力者達なのです。その大きな権力により、情報を操作したり、教育で洗脳したりして、自分達の行為を正当化してしまうのです。
情報伝達の技術が更に発達して、正しい情報が世界の隅々まで届くようになれば、人々が権力者に操作されることは無くなると思います。そのような科学技術の実現に、世界の科学者がこぞって邁進することを願いたいと思います。