前回のブログで、自分の人生を少しでも充実したものにする考え方について述べました。他人と比較して妬まないこと、世の中や政治のせいばかりにしないことが大切だとしました。
自分が生まれた環境、能力、容姿は自分ではどうしようも出来ません。そのように生んだ親を怨むのではなく、この自分をありのままに認めることがまず必要です。そして、その自分の特徴を把握することが次に必要です。誰でも、優れている点、劣っている点を持っています。今の教育現場では、学力や運動能力ばかりを評価する傾向がありますが、実際は、社会に必要な能力はありとあらゆるほどの種類があります。人間はその中の必ずどれかの才能に優れているものですが、教育現場ではそれを見つけ出せるようにはなっていません。そう言う状況だから、勉強が出来なければ、自分は劣った人間であると理解してしまう人が多く存在するのが悲劇なのです。
自分の優れている点に気付いた人は、その能力を磨こうとして、努力します。そこに人生を生きて行く意味を見い出せたり、幸福感を感じられる瞬間が増えたりして来るのです。このような状況になることが非常に重要なのです。そして、そのように自分を肯定出来るようになれば、他人をも認める事も出来るようになります。そうなると、他人を愛すること、他人から愛されることも自然に出来るようになると思います。
これが幸福を得やすい人生の転回です。その出発点が、自分自身を見つめること、そして、自分自身の特徴を把握することなのです。逆に、他人にばかりに目が行くと、人生はこのような転回にはならないのです。他人の良い所ばかりを見て、自分は駄目だ、それはこのような自分に産んだ親のせいだとしてしまうと、自分の良さに気がつかなくなってしまい、打ち込むこと、努力することから目を背けてしまうのです。
自分の人生は、自分でしか歩むことが出来ません。何もしなくて、ドラマのように夢のような幸運が舞い降りて来ることなんてありません。
是非、他人の人生と比較することは止めて、じっくり自分自身のことを考えてみてください。