大リーグエンゼルスの大谷翔平選手の右肘靭帯損傷のニュースには本当に驚きました。今期は、ホームランはトップで打点、打率もリーグ3位、投手としても10勝で、被打率トップと、キャリアハイの成績で2度目のMVPも確実視されていた状況での負傷と言うことなのです。
大谷選手は世界ナンバーワンの野球選手、歴史上も唯一無二の存在と称されて、順風満帆の人生を歩まれている訳で、そのような状況下でも急に悲劇が襲って来るのだと、「好事魔多し」とのことわざを思い出しました。
しかし、本当に重要な事は、このような状況に遭遇したときに、どのような対応をとるかと言うことだと思います。
多分、大谷選手は、この現実から決して逃げたり、目を背けたりすることはないような気がします。こうなった以上、もとに戻る訳ではありませんので、起きた事を悔いるより、これからこの難局にどのように立ち向かっていこうかと考えるのではないでしょうか。
我々の人生においても、うまく行っているときに悲劇に出会うことは誰でもあるのではと思います。しかし、その現実を受け入れられずに、自分自身の運命を呪い、自暴自棄に陥る人もおられると思います。しかし、不幸の先には、新たな幸福があると信じることが重要です。起きてしまったことを後悔したり、何かのせいにして、後ろ向きに考えることはマイナスはあってもプラスの要素はありません。
起こってしまった事は、運命としてまずは受け止め、そのどん底状態から、少しでも這い上がるにはどうすれば良いかを徹底的に考え抜き、その考えに従い、一歩づつでもいいので、前に進む努力をしましょう。自分の運命を呪っても、何もプラスのことは生み出さないことを強く認識しないといけません。
人間、長く生きて行く間には、いろいろなことがあります。絶望的に感じることだって、少なからず経験するものです。貴方だけに不幸が訪れている訳では決してありません。しかし、不幸のどん底に落ちた時には、他人がみんな幸せに過ごしているような錯覚をしがちです。これはそのときの状態を相対的に感じやすいことや、他人の心の中など判っていないので、ついつい他人は自分よりも幸せだと誤解してしまうからなのです。
一番大切なのは、不幸のどん底にあると感じたとき、そういうことは自分だけではない、誰しも経験するという事実を思い出すこと、そして、みんなその苦境を何とか克服しようと努力し、また新たなステージに歩み出して、次なる幸福探しに気持ちを切り替えるのです。
幸せ探しを断念しなければ、人生はなんとかなるものなのです。