最近、日本を賑わしているビッグモーターやジャニーズの問題も、独裁統治がもたらした現象であると言えると思います。そこには多くの問題が内在していると思いますが、特に、言論の自由が無いのも致命的な欠落だと思います。独裁的な権力を持つものの考え方、命令に逆らうことが出来なくて、それに異を唱えることは許されません。権力者の取り巻きにより、強力な言論統制が布かれてしまうのです。この現象は、国家レベルでも見られる特徴です。戦前の日本や現在の独裁的な統治が行われている国家では共通しています。

 この背景には、権力者は全て正しいことを成しているという妄想から発しているのです。独裁者も人間であるので、間違いを起こすことだってあるのが実態なのですが、間違ったことは無いというそれこそが間違った理念が覆されるのを恐れるあまり、異なった考え、意見を封じてしまうのです。

 自分達に都合の悪い情報、考え方、意見は国民、社員に届かないように情報統制するのも、独裁の特徴です。

 本来、発達した社会では、言論の自由が保証されるべきなのです。それは、正しい意見は、合理的に、客観的に、科学的に、どこをつかれても覆すことが出来ないので、どんなに多くの様々な情報、意見があっても、まともな議論が為されていけば、正しいと証明されるからなのです。だから、言論統制、情報統制などする必要が無いのです。

 逆に、正しいと証明出来ないような間違った考え方、意見を通そうとする為には、都合の悪い意見、情報を隠す、潰すことが必要になるのです。

 皆さんが、会社の中で、社会の中で、このような観点で、起きている状態を冷静に見るべきです。例えば、上司が都合が悪くなると、お前には知る必要が無いのだとか上からの命令だから黙って従えと言うようであれば、この会社を怪しむべきです。そして、社会の中でも、同じようなことがまかり通っているのであれば、怪しむべきなのです。満足に意見も言えず、知りたい情報も制限されるようなことがあれば、きっと都合の悪いことを隠しているんだと考えるべきなのです。

投稿者

弱虫語り部

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