イスラエルが本格的にガザ地区を攻撃しています。多数の子供達や女性の被害者が出ています。確かに、ハマスの戦闘員は一般の住宅にも紛れているようで、彼らを壊滅する為には、一般住宅地も攻撃しなければならないからだと言う理屈みたいです。
卑劣なテロを起こしたハマスは断罪されなくてはなりませんが、そうだからと言って、無実の子供、女性を多数殺戮することは許されません。ガザ地区の一般住民はハマスを支持していて、ハマスを支援しているから、殺されても仕方が無いという理屈もあるようですが、これも無茶な理屈だと思います。もし、ガザ地区のパレスチナ人がハマスを支持したり、支援したり、かくまっているとしても、やはり子供達に罪は無いと思います。
イスラエル政府、米国政府も真っ当な民主国家だと主張するのなら、子供を犠牲にしても仕方無いと目を瞑ることは許されないと思います。別の方策を考え、実行すべぎだと思います。また、今のようなやり方では、パレスチナ人の憎悪を増幅するだけで、将来に渡り、生き残った子供達が成長したあかつきには、イスラエルへの復讐を熱望するテロリストになってしまうと思います。このようなことでは、いつまで経っても、殺し合いが続くことでしょう。
人種、民族、宗教にあまりにもこだわるから、相手を攻撃せざるを得なくなっているのです。いろいろな考え方があるのは当然で、自分の考えを絶対的なものとしないで、お互いの心情を認め合い、お互いの生活を認め合うことから、話し合いを始め、続けていけば、共生していける道がある筈です。相手を認めなければ、殺し合いの道、相手を理解しあえれば、共生の道が拓かれるのです。
まずは、境界を壊すことです。境界がある限り、敵対状況が消えることはありません。境界なんか、双方の一部の権力者が、自分の権力を維持し、住民を統治しやすいから作っているもので、相手に敵愾心を植え付けやすいことも隠れた目的なのです。
結局、権力を握っているものは、自分が統治する人民に相手への憎悪を膨らませ、敵愾心を煽り、戦場に送り込み、命のやり取りをさせるのです。両者の人民がこの構図に気付き、戦いではない、話し合いをすることが重要なのです。
残念ながら、今の世の中は、世界のいろいろな国の権力者の思惑が交錯した争いで、動かされているのです。権力者は愛国心を唱えますが、それは人民の為ではなく、自分の欲望の為に民衆を利用していると言う本心を隠す為の偽りなのです。その証拠に、彼らは民衆の命は簡単に差し出しますが、自分達は高見で見物しているのです。それが、多数の子供達を殺戮しても、戦いを止めない真実なのだと思います。