国会が開催されていますが、岸田首相が矢面に立たされている局面で、自民党、政府の幹部が五人並んで居眠りをしている写真を見ました。安倍氏が首相のときは、流石に幹部達は居眠りしているものはほとんどいなかったそうですので、岸田首相の求心力がかなり低下していることがうかがえます。そのことも問題なのですが、メディアが、居眠りしているそれらの議員へ、その事実を問うと、目を瞑って、真剣に聞いていたと回答するものがいました。
そこで、過去の居眠りへのメデイアの直撃で、皆さんどのように返答しているか、調べてみましたが、目をつむっていることは認めても、居眠りを否定したり、目を細める癖があるなどと、苦しい言い訳のオンパレードに驚きました。
日本の立法の府である国会で、議員が会期中に居眠りをしていることはもちろん職務怠慢として糾弾されるべきことだと思いますが、もっと問題だと思うことが二点あります。
一点目は、議員だって人間ですから、そのときの体調によっては、居眠りをすることもあると思います。問題は平気で嘘の言い訳をすることです。彼らが自身の立場を守る為には、簡単に嘘をつけるような人間だと言うことです。本当に誠実な議員であれば、事実を認め、反省の弁を述べると思います。
もう一点は、国会はテレビ中継されていたり、マスメディアが映像や写真を撮っているにも関わらず、多くの議員が、度々、常習的に居眠りをしていることです。もし、写真に撮られても、過去の事例のように、寝ていなかったと嘘の言い訳をすれば、それで許されていると思っていることです。国民を舐めているのです。
前述しましたように、長い会期の中ですので、そして、原稿を読むのが主体の心に響かない、演説や質疑応答が多いので、私だって、いくら気合を入れて会議に臨んでいたとしても、絶対に居眠りしないかといえば、そうではありません。そうだからと言って、この状態を放置していては、そのような真剣に働かない議員に多額の税金を無駄に使っていると言っていいと思います。
ですから、まずは国民に対し居眠りは恥ずべきことなので、出来るだけ減らす工夫をするべきだと思います。その為に、真剣な議論になるようなやり方に変えるべきだと思いますし、傍観者で聞いているような立場の人は居眠りをすれば、退場しなければならないようにするようなルールを設けるべきです。学校で居眠りをしてはいけないと厳しく指導されている子供達に向かってでも、国民の代表である議員が居眠りをしていいと公式に言える人はいないと思います。なのに、偉そうな議員先生がそのようなことを堂々と続けていることを許してはいけません。そして、嘘の言い訳を平気に言うような議員は、根っからの嘘つきとして、有権者はそのような人に投票すべきではありません。彼らは、自分の為になら簡単に嘘をつく人種なのですから。
議員達は、与党、野党に共通している議員の待遇や行動ルールに関する問題に対しては、ほとんどの人が触れて来ませんでした。自浄作用など期待できないほど、低レベルの人間が議員となっていることの証だと思いますので、是非、議員の待遇や行動指針、ルールは、第三者が決めるべきだと思います。