新年明けましておめでとうございます。素晴らしく晴れた空の下でゆったりとしたお正月を迎えられたと感じていたその時に、石川県を中心に最大震度7の地震が起こりました。津波の警報も出ていて、予断を許さない状況が続いていました。

 激動の2023年から新しい年に代わり、少しは穏やかな年になるのではと期待していますが、何とも不吉な大地震のお正月となりました。被害が少しでも小さく済むことを祈るばかりです。

 我々が生きる同じ世界に、戦争で命の危機に晒されている人や、地震で家も失い、避難先でも電気も水道も止まって不自由な暮らしを余儀なくされている人もおられるのに、自分はのんびりと箱根駅伝を見ているそのギャップに何とも申し訳ない居づらさを感じています。その反面、たまたま平凡ではありますが平穏な正月を過せていることに、とても幸せだと思ってしまう自分もいます。人間なんて、与えられた境遇により、こんなにまでも差が出てしまうのも事実です。と言って、全てを運命と甘んじてしまうのも違うように思います。どんな境遇にあろうと、それを否定的にとらえるか、肯定的にとらえるかで、幸福感には大きな差が出来てしまうと思います。どんな些細なことでも幸せと感じられる感性が重要です。逆にどんなに恵まれていてもそのことに気付かずに自分のおかれた境遇を嘆いてしまう人はなかなか幸福にはなれません。世界を見回しますと、平穏にお正月を過せているだけで、こんな幸せなことはないと思います。

 自分の生まれた境遇、おかれた環境をどのように感じるかで、目の前にあることに真面目に取り組もうとするか、諦めるかが決まります。複数の人が同じような境遇に置かれていても、そのことで、幸せな人生をつかめるか、そうでないかが分かれてしまうのです。

 失敗をしたら、それをもって、もう駄目だと思う人もいますが、その失敗から多くを学び、さらに挑戦する人もいます。私は致命的な失敗にはならないようにリスクマネージメントをしなければと思いますが、そこまで大きな失敗でないのなら、失敗を経験することは非常に重要だと思います。失敗を恐れるあまり、行動を起こさなかったら、何の進歩もありません。失敗や不幸な経験を次につなげていけば、きっと幸せは近づいて来るものだと思います。

 失敗は、そこから学ぶ姿勢さえあれば、多く経験すればするほど、いろいろなことを得られるものなのです。出来ましたら、若いうちに多くの失敗から多く学ぶことを繰り返すことがいいと思います。何事も前向きにとらえ、次の機会に活かせていけば、こんどは成功をつかめる確率も増えるでしょうし、そこに至るプロセスの中で、きっと充実感を感じられ、そこから、自身の幸せの物差しも形づけられていくのです。

 今、自分自身の境遇に嘆いている方がおられるのなら、少し見方を変えてください。今の自分の置かれている状況を現実だとして、しっかり認めてください。そこが非常に良くない状況であるのなら、改善する余地はいっぱいあるということです。自分の持っているものが多い人はあらたに持てるものはあまりありませんが、今ほとんど持っていない人はこれから何でも持つことが出来るのです。今年こそ、その可能性を信じて、是非、失敗を恐れずに前向きに進んでください。

 

 

投稿者

弱虫語り部

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)