多くの人達が感じているように、裏金疑惑に端を発した騒動はいつの間にか派閥をどうするかと言う問題に挿げ替えられているように思います。しかし、考えてみてください。人が集まって作られる派閥というものが悪いのなら、政党という集団も悪いことになります。利害関係がある程度一致して政党なるものが生まれたり、引っ付いたり、離れたりして、日本の政治の歴史を飾っています。派閥も、政党内の政党のようなものですので、関係者間で利害がある程度一致すれば、自然と出来ていくのだと思います。一生懸命に派閥解散の議論をするのなら、いっそのこと政党も無くせばどうですか。そこまでやるのなら、このようなことに時間と労力をかけてもいいと思いますが、今のように、中途半端な議論で留めるのであれば、そんなことに時間をかけるより、今回の問題の本質である、政治の金の問題だけに絞って議論してもらいたいものです。

 政治と金の問題については、このブログで何度も取り上げて来ました。我々国民側から、要求したいことは、政治が金儲け、蓄財の道具にならないようにすること、選挙に金がかからないようにすること、真っ当な政治活動に必要な金は助成金や寄付のような曖昧なものでは無く、その目的を明らかにされ、その正当性が認められた費用にのみ、国民の税金から、前払い、後払いどちらでもいいですが、支出するということにする。このシンプルな方針で再構築すべきだと考えているのです。

 このような方式の効用は、税金を効果的に使用し無駄を省くことだけではなく、お金の為に政治家、議員になりたい人間を排除出来ることなのです。