最近、芸能ニュースでは大物お笑い芸人の性加害報道が連日続いています。私自身、このような報道について、真偽をどうこう言うような情報ももちろんありませんが、幾度と続くニュースを聞いて、感じたことをお話したいと思います。
まず、お笑い界では頂点に昇りつめた人であろうが、そうだからと言って若い頃からずっと人格も優れていたとは限りません。人間というもの、ほとんどの人は叩けば埃の出ることもあると思います。その行為は褒めたものではないと思いますが、致命的なものでなければ、問題とするのは、現在がどうであるかだと思います。これを報道した週刊誌によりますと、八年前の事だそうです。もし彼が現在でも同じような行為をしているのであれば、このような報道はあるべきだと思いますが、もし彼が悔い改めているのであれば、今更蒸し返すことはどうかと思います。もちろん、被害者がその罪により、現在も精神的なトラウマなどが続いているのであれば、週刊誌で報道するよりも、刑事告訴すべきと思います。強制性交罪の時効は10年ですので間に合います。そこまでする必要はないと思っている場合も、民事的な賠償を求めると言うことも出来るでしょう。今回のように、被害者が告訴もせず、週刊誌がバカ売れして、出版社が儲かったというだけで終わるのであれば、何か腑に落ちない感じがします。しかし、出版社がそうだからと言って、すべてを出版社のせいにすることでいいのでしょうか。
先に述べましたように、人間は過ちを犯す生き物ですが、問題はそれを悔い改めるか、そうでないかで、本当のその人間の人間性が決まるということです。今回、この芸人は、事実無根として、出版社を提訴していますが、もしこの報道がすべてにわたって虚偽であれば、当然その行為は理解出来ます。しかし、自分が為した行為が報道された内容ほど悪質では無いと言う程度であれば、ある程度の行為はあったものと認めるべきだと思います。彼の力で、彼を慕う?又は従わざるを得ない後輩にそのような女性との場をセットさせ、女性達も実際は百パーセント好意的ではなく、目に見えない大きな力によって参加しなければならなくなったとなれば、パワハラと言ってもいいかもしれません。パワハラをするものがそのときはパワハラではないと思っていても、パワハラである場合はよくあります。今回の報道をきっかけとして、冷静に過去の自分自身の行動を見つめ直して、一点の後ろめたさもないか思い起こすことが必要だと思います。
もし、彼が現在はそのような行動をしていないのであれば、事実無根であると一刀両断に切るのではなく、まずは過去の行動をきちんと説明し、そのときはそういう意図はなかったのだが、関わった人達の立場に立ってみると、行き過ぎた行為があったと謝るのが最善だと思います。その上で、週刊誌の報道は間違った内容もあり、そのことで自分自身の名誉が著しく傷つけられたので、提訴しますと言えばいいかと思います。
彼が潤沢な資金に任せて裁判に勝つことですべての行為が正しかったと出来ると考えているのであれば、それこそ驕りと言うもので、彼の根性が判るというものです。現実は、彼の行動にも非があり、それを認めた上で、週刊誌の金儲けの為に誇張された報道を非難するであれば、我々一般人にも理解されると思うのですが、どうでしょうか。