政治倫理審査会の開催を巡り、自民党は頑なに、会議の非公開を主張しています。
国会で、野田元総理が質問の中で、説明責任は国民に向けて果たすと言うことなので、政治倫理審査会は公開でないと意味がないと述べたことに対し、岸田総理は国会が適切に判断し、決めることだと自身の考えを述べていません(自民党のリーダーとしての役目を放棄し、逃げてばかりいます)。また自民党の石破議員は、非公開にすると言う合理的な理由は見当たらないので、公開にすべきと思っている、とインタビューで答えています。
しかし、この審査会の内容を決める幹事会では、自民党はあくまで非公開に固執していて、野党との溝はいっこうに埋まる気配はありません。自民党の筆頭幹事丹羽議員はその理由に、審査会は弁明する議員の思いを尊重する場であるとしています。何故、ある意味被告席に座る議員の意向を尊重しないといけないのでしょうか。彼らが非公開にしたいと言っていると言うことは、裏返せば、都合の悪いことを説明しないといけないと考えているからだと思います。
与党の自民党も公明党も失った国民からの信頼を取り戻さなければならないとしているのに、ここに来てまでも、身内の議員を庇うとは、どれだけ国民を愚弄しているのでしょうか。心底、この問題を反省し、国民に対し、何故このような事態になったか説明し、今後このようなことが起きないようにどう改善するのかを明確に伝えることしかないと思います。
石破議員が述べているように、我々国民にも非公開にすることの合理的な意味は理解出来ません。それこそ、国民の目線になれば簡単に分かることだと思います。真実を隠蔽したいと言う見え見えの思いをどうしてここまで晒し出すのでしょうか。そんなことをすれば、さらに国民感情を逆撫ですることになるとはどうして考えないのでしょうか。国民の信頼を回復したいとどの口が言っているのでしょうか。
このような行動に出ると言う事は、自民党は国民のことより、自分達のことしか考えていないとしか私には理解出来ません。
自民党に、本当の良心があれば、内部からもっと声を上げて、ちゃんと膿を出して、国民に説明すべきだと圧力をかける人達がもう少し存在してもいいのではと思います。
ここまで腐った政党に国政を委ねていては、多くの一般国民は幸せになれる訳はありません。