自民党の裏金問題に関し、いろいろな動きが続いています。
このプログでも、連日、この問題とその対応についてコメントを述べて来ましたが、自民党がここまで腐った組織であるとは思っていませんでした。
岸田政権が今、為さなければならないのは、失墜した国民の信頼を取り戻すことなのですが、とてもそのような行動が伴っているとは思えません。どうしてなのか、もう少し深く考えてみました。
私は今回の問題が発覚したのはかなり意味深いことだと思っています。それは、今の政治のやり方が抜き差しならない状態になっていることを明確に露呈したことから、そう感じているのです。
想像ではありますが、岸田総理以下自民党の幹部達は一方的に国民の為の仕事をしてやっていると思っている中で、その政権、政党の地位を維持することが重要であり、その為には多くのお金を集める必要があり、またその集めたお金を自由(大っぴらには出来ないから)に使う必要性があったとこれまた一方的に思い込んでいるのでしょう。この独善的な考え方を免罪符にして、ルールを外れたことも致し方の無い事であった、それなのに野党、マスコミ、国民から非難されるとはおかしいと感じているのだと思います。要はさして悪いと思っていないのです。だからこそ、これだけ厚顔的な行いをとることができるのでしょう。つまり、非難している奴らが悪いと思っているのです。これこそ独善の極みです。
このような心象風景を前提に考えますと、彼らの行動も理解出来ますが、しかしその行動が正しいとは絶対に感じられません。この考え方には大きな欠落が存在しているのです。それは、国民の立場に立つ、国民の目線から見る、と言うような観点が大きく欠如していて、本来主体である筈の国民を見下しているとしか考えられないことです。
このように考えますと、弱者の多くが生活に困窮したり、社会から虐げられていても、自分達の待遇、特権は維持し続け、決して自分達の身を削ったり、犠牲にするような行動は起こさないことにもつながると思います。
やはり、国民の代表としての器では無い人達が議員をしているのです、国民にとって不幸なことに。