前回の青年局近畿ブロック会議の懇親会で、肌を大きく露出した女性ダンサーがショーを行い、参加者がダンサーにボディタッチしたり、口移しでチップを渡した問題で、主催者が「ダンスはモダンダンスとかゴーゴーダンスであると認識、多様性というテーマにかなうかどうか、いろんな面から検討して、そのようなダンサーを招いた」と釈明していました。
言い逃れもこれほど嘘八百で塗り固められた話もなかなか聞いたことがありません。元々、このような性的な余興は、長く続いていたらしいのに、もっともらしく言い繕い、ましてや多様性などと言う言葉で誤魔化そうとするなど言語道断です。それこそ、正直に、青年局の議員の多くはこのようなセクシーな余興を楽しみにしていたので実行しましたが、青年局の会議の懇親会の場としては不適切であったと、本音を語ってもらった方が人間的には少しはましだと思います。もちろん、それで彼らの行為の不適切性がなかった訳ではありませんが、しゃあしゃあと自分達にやましいことはなかったと幼稚な正当性を語って嘘をつくよりはましかなと思います。
そもそも多様性という言葉の意味も分かっていない勉強不足の人間であることは間違いないでしょう。多様性は「何でもあり」を正当化するものではありません。多様性とは、画一的な既成概念に囚われずに、適切な範囲の中で、いろいろな概念を持つ人の存在を認めることだと思います。
今回の問題で露呈したのは、議員と言っても、自分の非を隠すことに必死で、その為には、流行の言葉をも使って煙に巻こうとする、弁明ばかりの潔くない人間なのです。そして、その言い訳があまりに稚拙で、それで却って墓穴を掘ることも分からない程の低レベルな人間だと言う事なのです。
こんな人間を自分達の代表として、重要な政務に就かせていてそれでいいのでしょうか。我々も選挙で安易に政党名だけで候補者に投票してはいけません。もう自民党は、政治を司る資質、人格を持った人達が集まるなんてことの決してない、腐敗した集団となってしまっているのです。