最近のブログでは、青年局近畿ブロック会議の懇親会で、肌を大きく露出した女性ダンサーがショーを行い、参加者がダンサーにボディタッチしたり、口移しでチップを渡した問題を続けて取り上げて来ました。今回は、この問題から見えて来ます自民党の組織の実態を考えてみたいと思います。

 前回も述べましたように、この会議の後の懇親会では、このような男性が喜びそうな余興が続いていたそうです。不思議なのは、今回、これが発覚するまでは、参加していた多数の議員から、このような余興は会議の性質上、不適切であるのではとの声が上がっていなかったことです。

 そもそも議員という仕事は、社会の問題を洗い出し、それを改善して、国民、市民が暮らしやすくしていくものではないでしょうか。つまり、課題認識能力が豊かで、問題を解決していく発想力、実行力の富んだ人達が適任であると考えられます。そういう意味で今回の問題を見ますと、参加者であった議員達の問題意識の低さ、無さが浮き彫りになって来るような気がします。言い換えれば、本気で国民、市民の為に働こうと考えている人間がこのような問題に気が付かない筈はない、言い換えれば、そんなことを一生懸命に考えて来た人達ではないと言えるのではないでしょぅか。

 参加者の中で、発覚後、自分は進んでは楽しんでいなかった、違和感を感じていたなどと弁明する議員もいたそうですが、それならばどうして声を上げてこなかったのですか。もし、不適切であると感じていても、大勢に流されていたとすれば、それはそれで問題だと思います。はっきり言って、議員の器ではありません。

 積極的にこのような企画を進めた人達、それを楽しんでいた人達、楽しんではいないが、受け流していた人達で構成された自民党青年局とはいったい何者なのでしょうか。まさか、それが日本の政局を担う最大政党の若手の集まりであったなどと言う事実に、岸田総理以下の自民党幹部もどう感じたのでしょうか。公式発言では、遺憾の意を表しているのですが、自分達の組織の実態に愕然としたのでしょうか。これが、岸田政権は選挙キャッチフレーズ「決断と実行。日本を守る。未来を創る。」を表明していましたが、如何にも空しい言葉の羅列で、そんなことに邁進出来るような組織力などある筈がないことを真剣に認識し、票集めだけに囚われた人材集めから、真に国民の為に仕事をしたいと思っている人材を集めてもらいたいものです。それが出来ないのであれば、政権与党から降りるしかありません。