人間は過ち、ミスをする生き物です。どんなに優れている人であってもミスはあります。要は、ミスをした後の行動が肝心で、それでその人の人生が変わると思います。

 私の人間の分類で言いますと、AEタイプの人は、ミスをはっきり認めて、潔くその責任をとります。DEタイプの人はミスを隠そうと嘘をつき、ミスが無かったように振る舞います。大部分の人が属するWEタイプの人は、基本的にミスをしたことを恥じますが、胡麻化したり、隠したりできそうであれば、嘘をつくこともあります。

 私の経験では、ミスを犯したら、出来るだけ早く、そのことを関係者に知らせ、陳謝し、再発防止に努めることが一番の対応策だと思います。逆に、ミスや過ちを犯したことを隠したり、胡麻化したり、嘘をついたりして隠蔽してしまうと、そのついた嘘を正当化する為に、さらに嘘を重ねなくてはならず、次に再度ついた嘘を隠す為にさらに嘘をつき続けなくてはならなくなり、もう謝るくらいでは許されなくなる程度、もう自分ではどうにもならなくなるくらいの大きな問題に発展してしまうことが多いと思います。このような最悪な展開になるケースでは、初期のミスが起こった段階で、正直に打ち明け、相談する人がいるかどうかでも、その展開が変わってしまいます。問題を一人で抱えていれば、それを隠蔽する方向に向きやすいと言えると思います。起こった問題を客観的な視点から、冷静にアドバイスしてくれる人がいますと、被害を最少限に出来るような解決策へとつながることが多いと思います。

 そのような視点で、今回の水原一平氏の問題を見てみますと、初期に賭博でお金を失った時点で、信頼出来る人に打ち明けていれば、その場に留まることが出来たのではと思います。その当時、最も信頼出来る大谷選手には、彼の信頼を失いたくなかったということで、隠し、また親や妻にも、同様にそれまで築いてきた自分への信頼を失いたくなかったから、打ち明けられなかったのではないかと思います。この判断が最悪の事態を生むことを理解出来ていなかったのでしょう。そこで、自分で出来ることとして、借金、負けを新たな賭けで取り返そうと言う判断をしてしまったのでしょう。そこからは、本人はギャンブル依存症と言っていますが、負けを取り返すことに憑りつかれてしまったのです。次こそは勝てると。そして、誰にも知られずに清算してしまえると。多分、この件を米国のスポーツ局ESPNが察知し、取材されていなければ、彼は更に賭博を続けていた可能性があります。一方、その取材より前に、にっちもさっちもいかなくなって、大谷選手に打ち明けたと取材に答えています。しかし、その発言を直ぐに撤回していますが、この点についても彼が冷静な判断からそうしたとは思えません。もしかしたら、大谷選手に火の粉がかからないように考えたか、誰かに入れ知恵されたとも考えられます。しかし、もし、大谷選手が水原氏を助けたいと借金の肩代わりをしたのが事実だとしても、我々ファンは彼を非難しないと思います。例え、法律家や批評家から軽率な行動をしたと言われようが、野球一筋で信義に篤い大谷選手だからと理解出来るからです。

 真相はこれから明らかになっていくと思いますが、大谷選手には、正直にすべてを話して欲しいと思います。それが自分に不利であることが入っているとしても、ここで下手に嘘を話すと、それこそ取返しのつかないことになると思います。世界中のファン、特に将来ある野球少年達のことを非常に考えている大谷選手であるのなら、自分の為にと嘘をつくことはあってはならないのです。私はきっと彼が少年達の憧れの存在であり続ける大谷選手でいることを信じています。
 

投稿者

弱虫語り部

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