昨日、台湾で大地震がありました。日本でも、正月の能登半島地震や房総半島で度重なる地震が続いていますし、それ以外でもいろいろな場所で頻繁に起こっています。

 台湾では、ビルディングが倒れたり、鉄道の高架がずれたり、山では地滑りが起こって、大きな被害があった模様です。能登半島では、水道の復旧に時間がかかった所が多かった印象ですが、台湾では電気・ガス・水道の復旧は早かったようです。これは、狭い国土で何度も大地震を経験していることで、対応が優れていたのかもしれません。

 いずれにしても横倒しになったり倒壊したりした建物に閉じ込められている人達の捜索が急がれているようです。捜索の様子を見る度に、命を救おうとする救助隊や民間の人達の懸命な活動に頭が下がります。私はこの人間の営みを非常に尊いものと心を打たれています。

 一方、ウクライナやガザでは、毎日毎日、簡単に人の命が奪われています。この極端な対比に人間というものが分からなくなります。大自然の凄まじい力に人間の生活など簡単に破壊されてしまうのですが、この悲惨な状況に、多くの人達が団結して命を救うことや復旧への懸命な活動を進めていくことが人間の本来の団結力だと思うのです。

 台湾は、東日本大震災や熊本自身、能登半島地震のとき、多くの援助の手を差し伸べています。これはかつての台湾大地震のときに日本が支援したことへの返礼とも言われていいますが、困っているときに、お互い助け合うのが同じ人間同士として、当たり前の行動だと思います。

 人類は、気候変動や地震、水害など強大な自然がもたらす悲劇に、国境など関係無く、団結して対抗しなければなりません。本来、人間同士で争い、殺し合いなどしている場合ではない筈です。この大災害への団結こそ人類を救う為のあるべき行動なのです。

 大自然に比べちっぽけな人間がその生活を維持していく為には、国や宗教や人種や主義などで対立している場合ではありません。大災害では無くとも、いろいろな人間間の争いも、このような大災害に見られるような団結が出来れば、きっと乗り越えられるものと思います。

 その人類の団結を妨げているのは、一部の権力や富を持った人間の思惑、欲望なのです。我々はそのことをしっかりと理解しないといけません。ほとんど多くの民衆は平和を希望し、災難や悲劇に対しても、一致団結して挑もうとするのが通常の反応なのです。食料やエネルギーにしても独占するより、分け与えて合って、共生しようとするのです。しかし、残念ながら、無知でお人好しの人も多く、権力者にうまく騙されやすいのも事実です。我々が経験している悲劇は、我々が無知であることで引き起こされる場合もあるのです。

 そうならない為にも、権力者が自分に都合良く作った教育システムではなく、民衆の為の教育、個々人が幸せを追求出来る為の生き方を学ばないといけないのです。

投稿者

弱虫語り部

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